水滴の自叙伝 コミューン、寿町、沖縄を生きて

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水滴の自叙伝 コミューン、寿町、沖縄を生きて  (4593)

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野本三吉 著/現代書館/四六判 上製/ 520ページ

 

小学校教員を退職後、1960~70年代に山岸会など日本の共同体をめぐり、横浜寿町の生活相談員、児童相談所の相談員を経験し、横浜市立大学教授を経て沖縄大学学長を務めた著者の自叙伝。
山岸会北海道試験場、森信三「実践人の会」、山尾三省、比嘉ハツ「沖縄ミロク会」、「山脈の会」、横浜寿町の日雇い労働者たち、過酷な環境で生きる子どもたち、宇井純、新崎盛暉……。
高度成長の陰でかえりみられることのなかった存在との深い交流がつまびらかに語られる。長い、長い放浪とあくなき交流。本書はその涯てに見えてくる「出会いの戦後史」である。

 

目次

はじめに―出会いの戦後史をふり返る

第1章 生まれた時、戦争だった
生まれた時、戦争だった
東京大空襲、その前後
分教場のある風景
密林を生きる少年群像
放射能の時代を生きる
それぞれの夢、芽生えるとき
安保闘争と、その時代
「子ども学」への旅立ちのとき

第2章 教師自身・ぼくの戦場
新米教師、模索する日々
教師自身・ぼくの戦場
自立と連帯の思想
訣別のとき、旅立ちのとき
教育コミューンの原像
「緑色の根拠地」での収穫祭
ぼくは太陽の子どもだった
共存社会への模索

第3章 寄せ場、出会いと交流の街
ニライカナイの幻影
開かれたるコミューン
ドヤ街で暮らす
寄せ場・であいと交流の街
呼応するいのち・出会いのとき
試練の時から再生の季節へ
児童福祉司として生きる
水は優しく深くうごきだす
新たな時代への予兆

第4章 つながりを見えるものに
鎌倉アカデミアの志を継ぐ
つながりを見えるものに
二一世紀はいのちの時代
地域に根ざし共に生きる大学へ
海と島のある風景
一人ひとりの志が時代をつくる
小異を捨てず、大同につく

第5章 水滴が竜神となる日
小さな大学の大きな挑戦
生きること、それがぼくの仕事
森の中の小さな泉のように
人生しめくくりへの旅立ち
水滴が竜神となる日

あとがき―水滴として生きるために

 

野本三吉 (ノモトサンキチ)
1941年東京生まれ。横浜市立大学卒業後、5年間小学校教諭。日本のコミューン(共同体)めぐりを経て、1972年より横浜市民政局職員となり、寿生活館(生活相談員)、児童福祉司として児童相談所に勤務。
1991年、横浜市立大学国際文化学部助教授(その後、教授)となり、2002年、沖縄大学人文学部福祉文化学科教授に就任。2010年、沖縄大学学長に就任。2014年に沖縄大学を退職後、横浜に戻る。現在は市民とともに学ぶ「横浜アカデミア」などで活動している。
不可視のコミューン』(社会評論社、1970年)、『裸足の原始人たち―寿地区の子ども』(田畑書店、1974年。第一回日本ノンフィクション賞受賞)、『風の自叙伝』(新宿書房、1982年)、『子ども観の戦後史』(現代書館、1999年)、『未完の放浪者』(新宿書房、2004年)、『おきなわ福祉の旅 』(ボーダーインク、2005年)、『海と島の思想』(現代書館、2007年)、『生きること、それがぼくの仕事』(社会評論社、2014年)など多数。

 

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