新空位時代の政治哲学 クロニクル 2015-2023 Posted on 2023年8月8日2023年8月8日 by ira_k 廣瀬純著/共和国/菊変型判 並製/368ページ いま、世界で何が起こっているのか? 新たな蜂起へといざなう8年の記録。 新自由主義の台頭、進行する差別と階級格差、さらなる帝国主義戦争の開始……。もはや後戻り不可能なまでに変貌する世界史的動向を、状況分析やインタビューなどの方法を駆使して […]
アントピア だれもが自由にしあわせを追求できる社会の見取り図 Posted on 2022年12月29日2022年12月29日 by ira_k ウォルター・モズリイ(著) 品川亮(訳)/共和国/四六変型判 上製/272ページ 「ぼくたち全員の人生をよりよいものにするには、どうしたらいいのだろう?」――仕事、税金、収入、住居をはじめとする政治・経済から暮らしまで、社会主義と資本主義のハイブリッドを提起する画期的な20章。 『ブル […]
我方他方 サックス吹き・篠田昌已読本 Posted on 2022年12月8日2022年12月8日 by ira_k 大熊 ワタル (編)/共和国/菊変型判 並製/184ページ 没後30年を経て甦る、稀代の音楽家の人と音楽。 生活向上委員会大管弦楽団、じゃがたら、コンポステラ、東京チンドンなどで活躍し、1980年代末から90年代初頭の「時代」を駆け抜けたサックス吹き、篠田昌已(1958-92)。その没 […]
しかし語らねばならない Posted on 2022年9月23日2023年4月18日 by ira_k 郡山吉江著/共和国/四六変型判/328ページ 《反権力》を闘うあらゆる人びとへ――。 戦前はプロレタリア文学運動にかかわり、敗戦直後から最晩年までは日雇い労働者として、生涯を賭けて権力と闘いつづけた不屈の人。そんな著者による文章を集めました。『思想の科学』『女・エロス』『婦人民主新聞』 […]
第二世界のカルトグラフィ Posted on 2022年8月12日2022年10月21日 by ira_k 中村隆之著/共和国/四六変型判/224ページ 第二世界、それは絶望で覆われたこの現実世界に、なお夢見ることを忘れない人々の不屈のヴィジョンだ。世界各地のさまざまな本や表現から、新たな生の場所を〈発見〉する。そのときどんな地図が浮かび上がるだろうか――。シャモワゾーやグリッサンらカリブ海 […]
ダダ・カンスケという詩人がいた 評伝陀田勘助 Posted on 2022年6月23日2022年9月18日 by ira_k 吉田 美和子著/共和国/菊変型判 並製/378ページ 「ダダ」を自分の名とした唯一のアナーキスト詩人、陀田勘助(1902-1931)。アヴァンギャルドの担い手として鮮烈にデビューしながら、やがてその筆名と詩を捨てて、本名の山本忠平として共産主義者に転向。非合法共産党の中央委員候補として […]
小松川叙景 Posted on 2021年11月26日2022年1月26日 by ira_k 小林 坩堝 著/共和国/A5変型判 上製/104ページ 詩集『でらしね』(思潮社、2013)で鮮烈にデビューした詩人の最新作品集。2020年~21年に『アナキズム』紙などに連作として掲載され、大きな反響を呼んだ表題作に、書き下ろし詩篇および著者撮影の写真を加えて、待望の単行本化。見慣れ […]
レイシズムを考える Posted on 2021年5月28日2021年6月1日 by ira_k 清原悠 編/共和国/菊変型判/440ページ もはや政治家ですら公言し、社会を覆い尽くそうとしている、レイシズム、ヘイトスピーチや各種の差別問題を、わたしたちはどう考え、どう対抗すればいいのか。気鋭の研究者21名が、さまざまなテーマからアプローチを試み、この現実に楔を打ち込む決定的な論集 […]
蔓延する東京 都市底辺作品集 Posted on 2021年1月14日 by ira_k 武田麟太郎 著/共和国/A5変型判/400ページ 高見順 「私に文学的開眼を与えてくれた人」 織田作之助 「血縁を感じている」「文壇でもっとも私に近しい人」 三島由紀夫 「武田麟太郎の作品を今読んで感心するのは、その文章の立派なことだ。目の詰んだ、しかも四方八方に目配りのきいた、ギュッ […]
国道3号線 抵抗の民衆史 Posted on 2020年8月8日2021年4月11日 by ira_k 森元斎 著/共和国/四六変型判 上製/272ページ 九州はなぜ「こう」なのか。彼女ら彼らはどのように抵抗し、反撥してきたのか。鹿児島の西南戦争を起点に、水俣裁判、サークル村、筑豊炭鉱、米騒動、はては神話世界へと国道3号線を北上しながら、国家に抗う民衆の諸相を描く地誌的思想史。宮崎八郎、 […]
植物園の世紀 イギリス帝国の植物政策 Posted on 2020年7月10日 by ira_k 川島昭夫/共和国/四六変型判 上製/240ページ 数々の映画や文学作品でも知られる「バウンティ号の反乱」(1789年)。なぜこの英国艦は、はるばるカリブ海までパンノキを運んでいたのか。イギリスの植民地戦略を担った植物学者やプラント・ハンターたちの姿を通して、現在では憩いの場として利用さ […]
断片 1926-1932 Posted on 2020年1月8日2020年4月17日 by ira_k 萩原恭次郎/共和国 /四六変型判/264ページ 関東大震災直後に詩集『死刑宣告』(1925)で世界を驚倒させたアナキスト詩人、萩原恭次郎(1899-1938)。その第2詩集にして生前最後の詩集『断片』(1931)にくわえ、これまで『全集』でしか読めなかった同時期の詩篇や論考・エッセイ、 […]
独裁者のブーツ イラストは抵抗する Posted on 2019年9月29日 by ira_k ヨゼフ・チャペック 著 増田幸弘・増田集 編訳/共和国/菊変型判/180ページ 童話『こいぬとこねこのおかしな話』、あるいは『園芸家の12カ月』の挿画など弟カレルとのコラボ「チャペック兄弟」としても日本で人気の高いチェコスロヴァキアの画家でエッセイスト、ヨゼフ・チャペック(1887-1 […]
いやな感じ Posted on 2019年6月23日2024年9月29日 by ira_k 高見順 著/共和国/菊変型判/424ページ アナキズム。テロリズム。エログロ。ファッショ。亜細亜。そして戦争。 躍動する魂。ディープなスラング。 これは前史なのか、あるいは現在の私たちなのか? 関東大震災後、虐殺された大杉栄の復讐に失敗したアナキスト・加柴四郎。「生の拡充」を希求して夜 […]
[新版]黙って野たれ死ぬな Posted on 2018年6月23日2023年6月27日 by ira_k 船本洲治 著/共和国/四六判/376ページ 1975年6月、沖縄米軍嘉手納基地第2ゲート前で「皇太子訪沖阻止」を叫び、《流動的下層労働者》の解放を確信して、炎に身をつつんだ船本洲治。享年29。 山谷/釜ヶ崎の闘いを駆け抜けた鮮烈なことばが、資本の暴力に包囲されたわたしたちの現在を揺さぶ […]
熊楠と猫 Posted on 2018年4月17日 by ira_k 南方熊楠、杉山和也、志村真幸、岸本昌也、伊藤慎吾/共和国/菊変型判/176ページ 「猫と南方熊楠。自由で不思議な生き物と自由に不思議を究める人間の関係についての本なんて。読みたいに決まっているやんけざますじゃん。」―― 町田 康 生誕150年を経て、いまも話題がつきることのない稀代の人 […]
ダダイストの睡眠 Posted on 2017年8月8日2017年8月8日 by ira_k 高橋新吉著 松田正貴編/共和国/四六変型判/264頁 「ダダは一切を抱擁する。何者もダダを恋する事は出来ない。」 * 現実と内面、正気と狂気のあわいを超えた、詩的言語の実践。『ダダイスト新吉の詩』(1923)によって一挙に《現代詩》を到来させた日本最初のダダイスト、高橋新吉。虚無思想と […]
戦争に負けないための二〇章 Posted on 2016年7月30日2016年7月30日 by ira_k 池田浩士(文) 髙谷光雄(絵)/共和国/A5変型判並製/128頁 戦後70年を経て、ついに「戦争する国」になった日本。とはいえ、戦争に負けるわけにはいかない。負けたときの悲惨は歴史が物語っている。じゃあ、どうすれば戦争に負けない自分でいられるのか? ファシズム文化研究の第一人者・池田浩 […]
燃えるキリン 黒田喜夫 詩文撰 Posted on 2016年1月8日 by ira_k 黒田喜夫[著]/共和国/菊変型判 並製/404頁 おかあさん革命は遠く去りました 革命は遠い沙漠の国だけです——「毒虫飼育」 ぼくは掟なんか欲しくない 燃えるキリンが欲しいだけ——「燃えるキリン」 何からおれの名を除くというのか 革命から? 生から? おれはすでに名前で連帯しているので […]
記号と機械 反資本主義新論 Posted on 2016年1月8日 by ira_k マウリツィオ・ラッツァラート[著] 杉村昌昭 松田正貴[訳]/共和国/菊変型判 並製/368頁 たとえば2011 年の原発事故や安保法反対デモのメディア報道。たとえばヘイトスピーチ。なぜひとはその「ことば」がおかしいとわかっていながら、「主観性の生産」に服従してしまうのか? あるいは住 […]