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北海道放送報道部道警ヤジ排除問題取材班(著)/ころから/四六判 並製/272ページ
「おかしいことは、おかしいと言う」ーーそんな当たり前のことができない社会になってはいないか?
札幌で街頭演説する安倍晋三元首相に向けて、複数の聴衆が異議申し立てをしました。しかし、警備する北海道警はヤジやプラカードで「声」をあげた聴衆のうち少なくとも9人を強制的に排除したのです。
この”小さな”事件を、しつこく、丹念に追った北海道放送は2020年にドキュメンタリーを2回放送し、特に4月放送の『ヤジと民主主義~小さな自由が排除された先に』はYouTubeでも公開され、36万回再生を記録。さらに、日本ジャーナリスト会議による第63回JCJ賞をはじめ第57回ギャラクシー賞などを受賞しました。そして排除されたうち2人が北海道を訴え、2022年3月に札幌地裁は北海道に対して計88万円を原告に賠償するようにとの判決を下したのです。
同番組の書籍化に際して、この画期的な判決にいたる経緯を追加取材し、『ヤジと民主主義』として刊行します。
北海道放送報道部道警ヤジ排除問題取材班 (ホッカイドウホウソウ ドウケイ ヤジ ハイジョモンダイ シュザイハン) (著)
山﨑裕侍(やまざき・ゆうじ)
1971年北海道千歳市生まれ。日本大学卒業後、東京の制作会社入社。テレビ朝日「ニュースステーション」「報道ステーション」のディレクターとして犯罪被害者や死刑制度などを取材。2006年北海道放送に転職。警察・政治キャップや統括編集長などを歴任し現在はデスク。臓器移植や地域医療などドキュメンタリーを作り、民放連盟賞・ギャラクシー賞・芸術祭賞など受賞。直近は「ネアンデルタール人は核の夢を見るか」を制作。
長沢祐(ながさわ・たすく)
1993年北海道歌志内市生まれ。2015年早稲田大学卒業後、金融機関入社。2018年北海道放送に転職。報道部で記者として道警サブキャップ、司法キャップを担当。ドキュメンタリー番組「ヤジと民主主義」、コロナ禍の救急医療に密着した「救いたい命」を制作。