未来からきたフェミニスト 北村兼子と山川菊栄

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花束書房/A5判 並製/336ページ   変わりながらあゆむために。 日本の女性で初めて法律の世界に飛び込み、世界を舞台にジャーナリストとして短い生涯を駆けた北村兼子。同じく、世界の潮流をとらえながら社会を分析し、平等をもとめ続けた山川菊栄。現代のフェミニストたちが、ふたりをめぐるエッセイ […]

〈消費者〉の誕生──近代日本における消費者主権の系譜と新自由主義

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林 凌/以文社/四六判 上製カバー装/504頁   日本の消費者主権論の展開、あるいは反–マルクス主義思想の実践史 かつて、〈消費者〉による社会の変革を夢見た人びとがいた。急進的労働運動のオルタナティブの形成を目的として、日本における婦人運動の限界を打ち破ることを目的として、あるいは利己と […]

私のアルバイト放浪記

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鶴崎いづみ/観察と編集/A5判/192頁   「私にとってアルバイトは、ふだん垣間見ることのない社会のいろんな側面を見学する、フィールドワークのような意味をもっていた。」 美大卒業後、創作活動の傍らおよそ15年もの間、いくつものアルバイトを転々とすること15種以上。ときにエプロンをまとい富 […]

糸井貫二木版画集

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ダダカン連(三上満良、細谷修平、中西レモン、関本欣哉)編/一般社団法人 戦後芸術資料保存/B4/99ページ   1960年代にパフォーマンス活動を展開した“ダダカン”こと糸井貫二は、パフォーマンス活動を始める直前の50年代中頃から、糸井の仙台‐大森(東京) ‐中津(大分)にわたる生活の中で […]

未来の男性へ─IWAKAN書簡集

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IWAKAN編集部/Creative Studio REING/138ページ   編集部に寄せられた読者アンケートから見えてきた「男性性」のイメージは、ネガティブで絶望的なものが多く見受けられました。そこで、IWAKANにゆかりの深いアクティビスト、ジャーナリスト、クリエイター、学者らに呼 […]

DOG EAT DOG

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Sal Hernandez/Tang Deng Co., Ltd./14.8 × 20.0 cm/200 pages ⁡ ⁡ Salvador “SAL” Hernandezはカリフォルニア州ロサンゼルス在住の写真家。フィルムカメラを片手に、さまざまなパンクバンドのライブフォトや、ロサンゼルスのスト […]

なぞること、切り裂くこと──虚構のジェンダー

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小平 麻衣子/以文社/四六判   〈書きかえ〉の日本近代文学史 何かを書きつけたい切望、そしてその周囲に生じるさまざな権力関係(=書きかえ)。 近代になって書くことを与えられた女性たち。そのテクストに現れる「複雑性=書きかえ」は何を物語っているのか。文学作品のみならず、書簡、同人誌、雑誌投 […]

女の子たちと公的機関 ロシアのフェミニストが目覚めるとき

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ダリア・セレンコ(著/文) クセニヤ・チャルィエワ(イラスト) 高柳聡子(翻訳)/エトセトラブックス/四六判/128ページ   プーチン政権下で「国の道具」にされてきた 非正規雇用の〈女の子〉たちが覚醒する。 ウクライナ侵攻前夜に書かれた、フェミニスト誕生小説 ロシアの作家でフェミニスト、 […]

宇宙こそ帰る場所──新訳サン・ラー伝

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ジョン・F・スウェッド (著) 鈴木孝弥 (訳)/ele-king books/A5判/512ページ   全音楽ファン一家に一冊! 土星生まれの音楽家の全人生を描く 世界で唯一にして決定版、 サン・ラー評伝、待望の新訳!!!! サン・ラーが地球から宇宙に飛び立って30年、 昨今、ますます盛 […]

自転車と女たちの世紀──革命は車輪に乗って

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ハナ・ロス (著) 坂本麻里子 (翻訳)/ele-king books/四六判/480ページ   自転車は女たちの「自由なマシン」── 19世紀、女たちはレンガや卵、腐った野菜などを投げつけられても自転車を漕ぐのを止めなかった。そしてそれが世界を変えた。英『ガーディアン』紙が2021年度の […]

言葉の地層

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太田明日香/夜学舎/四六判/176ページ   『愛と家事』の続編にあたる、英語ができない移民の主婦として暮らした2年間のカナダ暮らしの記録。 移民体験を通じた言葉をめるぐエッセイ集です。 ──人は言葉とともに生きていきます。 その厚みは人生とともに変わりゆきます。 これから私はどんな言葉の […]

アントピア だれもが自由にしあわせを追求できる社会の見取り図

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ウォルター・モズリイ(著) 品川亮(訳)/共和国/四六変型判 上製/272ページ   「ぼくたち全員の人生をよりよいものにするには、どうしたらいいのだろう?」――仕事、税金、収入、住居をはじめとする政治・経済から暮らしまで、社会主義と資本主義のハイブリッドを提起する画期的な20章。 『ブル […]

Bedtime for Democracy 展覧会カタログ

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川上幸之介編/川上幸之介研究室/A5/95ページ   2022年、倉敷と東京で開催され注目を集めた川上幸之介研究室による「ベッドタイム・フォー・デモクラシー」展のカタログ。本邦初翻訳となるウェンディー・ブラウンのエッセイ「自由民主主義の終焉と新自由主義」(大崎多恵訳、岡野八代監訳)も収録さ […]

日本語に住みついて

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文:温又柔、絵:きたしまたくや/B6変形サイズ/104ページ   小説家、温又柔さんによる信濃毎日新聞での連載企画「日本語に住みついて」( 2021年4月 ~ 2022年3月 )が、あとがきと制作メモを加えて本になりました。 連載中、挿絵を担当された絵描きのきたしまたくやさんによる12ヶ月 […]

奇妙なものとぞっとするもの──小説・映画・音楽、文化論集

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マーク・フィッシャー (著) 五井健太郎 (訳)/ele-king books/四六判/240ページ   それがなぜ「奇妙なもの」に見えるのか? 「奇妙なもの」と「ぞっとするもの」という混同されがちな感覚を識別しながら、オルタナティヴな思考を模索する H・P・ラヴクラフト、H・G・ウェルズ […]

我方他方 サックス吹き・篠田昌已読本

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大熊 ワタル (編)/共和国/菊変型判 並製/184ページ   没後30年を経て甦る、稀代の音楽家の人と音楽。 生活向上委員会大管弦楽団、じゃがたら、コンポステラ、東京チンドンなどで活躍し、1980年代末から90年代初頭の「時代」を駆け抜けたサックス吹き、篠田昌已(1958-92)。その没 […]

価値論 人類学からの総合的視座の構築

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デヴィッド・グレーバー  (著) 藤倉達郎 (翻訳)/以文社/A5判 上製/592ページ   『負債論』や『ブルシット・ジョブ』そして遺作となった『万物の黎明(The dawn of everything)』(D・ウェングロウとの共著)などの著作で、つねに世の「常識」とされるものの根幹にあ […]

植物考

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藤原辰史(著)/生きのびるブックス/四六判 並製/240ページ   人間の内なる植物性にむけて―― はたして人間は植物より高等なのか? 植物のふるまいに目をとめ、歴史学、文学、哲学、芸術を横断しながら人間観を一新する、スリリングな思考の探検。   目次 ◆第1章 植物性 植物と人 […]