アナルコシンディカリスモ(抄訳)/ある革命ストライキの記録

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アナルコシンディカリスモ(抄訳)/ある革命ストライキの記録  (4658)

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イベリア文庫/A5/174ページ

 

ルドルフ・ロッカー著『アナルコシンディカリスモ 理論と実践(抄訳)』と、およそ90年前にカタルーニャの鉱山地区で起こった革命ストライキを豊富な図版・写真とともに解説する『ある革命ストライキの記録』を収録した一冊。

 

ルドルフ・ロッカー『アナルコシンディカリスモ 理論と実践(抄訳)』

本冊子は2022年9月から1月にかけて開催した展示企画「1932─ある革命ストライキの記録」の冊子版 として作成した。展示で試みた「デスデ・アバッホ(下から)」の「アナルコシンディカリスモの探索」を深化させると同時に、「フェデラリスモ(連合主義)」とともにアナルコシンディカリスモの両輪を構成する「インテルナショナリスモ(国際連帯主義)」の側面に迫るために、ドイツ出身のアナキスト、ルドルフ・ロッカーのテキストの翻訳を追加することにした。なぜなら、展示で扱った最も小さな革命、歴史の遥か彼方に忘れ去られていた革命ストライキは、ちょうど百年前に再建された《インターナショナル》への加盟によって、悲願のインテルナショナリスモを取り戻したスペインのアナルコシンディカリスモ運動の歴史の一部だからだ。1922年末から1923年頭にかけてベルリンで開催された労働者の国際大会で、国際労働者組織を創設すること、その名称を一八六七年にロンドンで誕生した組織と同じ《インターナショナル》とすることで合意する。この時に、アウグスティン・ソウヒ、アレクサンダー・シャピロとともに書記に選出されたのが他でもないロッカーであった。(訳者解説より)

 

目次:

訳者序文

第四章アナルコシンディカリスモの目標
第五章アナルコシンディカリスモの手法
第六章アナルコシンディカリスモの発展

エピローグ
文献リスト
訳者解説

 


 

『ある革命ストライキの記録』

今から90年前のカタルーニャでは、スリア、カルドナ、サイエン、アルト・ベルゲダといったパジェスの鉱山地区で革命ストライキが起こった。労働者たちがコムニスモ・リベルタリオを宜言して、より公正な新しい社会の創出を目指そうとしたのだ。儚い試みであり、社会的対立という状況がもたらした結果であった。不公平な格差の存在が原因で起こり、その背景には過酷な労働条件があった。結局、蜂起は共和国に制圧され、スリア出身者5人を含む革命参加者がアフリカ流刑となった。この試みは、その時代を生きた民衆の歴史に確かな痕跡を残している。(序文より)

 

目次:

序文

20世紀初期のスリア
第二共和政到来
スリア共和政
アナルコシンディカリスモ
スリアの労働運動
1932年1月18日ストライキ開始
アルト・リョブレガのストライキ
カルデネ蜂起
スリア一月の三日間
ブエノスアイレス号でのアフリカ流刑
弾圧、追放、そして連帯
事件のその後

展示解説
用語解説
巻末付録資料
編集後記

 

 

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