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森元斎 編/以文社/A5判/312ページ
いかに「思想」としてのアナキズムを保持し得るか。どこまで原理的に、かつ多様に、アナーキーであり続けられるのか――。
暴力論、運動実践、哲学、人類学、宗教、音楽、映画、フェミニズム、近代日本、さまざまなベクトルが交差するアナキズムの現在。
目次
はじめに
第1章 社会は転倒しなければならない――ロジャヴァ革命とCHAZによる反暴力(森元斎)
第2章 市民的抵抗における「暴力」と「非暴力」再考――エリカ・チェノウェスらの非暴力主義的研究に対するベンジャミン・ケースの批判(森啓輔)
第3章 夜明けのアナーキー――テクノサイエンス時代のサイボーグとコモン(清水知子)
第4章 もう非戦しかないもんね――幸徳秋水、仁のアナキズム(栗原康)
第5章 有島武郎と二つの〈家〉――天皇の最も近くで生まれたアナキスト(高橋采花)
第6章 デュルケムの集合的なものとイマギナチオ――集合表象概念の哲学的・思想史的意義について(近藤和敬)
第7章 カントとアナーキーの問題(中西淳貴)
第8章 系譜学、人類学、オルタナティヴ――デヴィッド・グレーバーの方法について(渡辺一樹)
第9章 「社会」の考えそこない――グレーバーとレヴィ=ストロースの交差地点(近藤宏)
第10章 山伏とアナキズム(成瀬正憲)
第11章 パンクとアナキズム(川上幸之介)
第12章 メドヴェトキン集団再考――自主管理的な労働と映画の実践(東志保)
おわりに