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フリアン・バディーリョ・ムニョス著 渡辺雅哉訳/皓星社/四六判 並製/202ページ
アナキズムに捧げられたある人生
「20世紀初頭のマドリードにおけるアナキズムの草分け、スペイン内戦の著名な従軍記者」マウロ・バハティエラ(1884‐1939年)。惨殺され、忘却の淵へと追いやられた「マドリード最後の抵抗者」の生涯を『CNTの歴史』『FAIの歴史』の著者が丹念に掘り起こす。
「バハティエラの足跡をたどりながら、われわれはこれまで等閑視されがちだったマドリードのアナキズム、アナルコサンディカリズムの実態にも近づくことができる。……著者にとって「バハティエラを発見することは、スペイン史のなかでアナキズムが象徴したものの大半を理解することを意味していた」。本書は正しくマドリードの現代史家の原点をなす著作といっていい」(「訳者あとがき」より)
フリアン・バディーリョ・ムニョス(著)
1981年生まれ。歴史学博士(マドリード・コンプルテンセ大学)。
主要な著書に、実質的な処女作である本書の底本『マウロ・バハティエラ/行動するアナキスト、ジャーナリスト』(2011年)、『アルカラ・デ・エナーレスの労働運動』(2013年)、『CNTの歴史/ユートピア、プラグマティズム、革命』(2019年)、『FAIの歴史/組織化されたアナキズム』(2021年)。また、編著書に『マドリード最後の抵抗者/マウロ・バハティエラ/ある行動派のアナキストの生涯と著作』(2021年)。
渡辺雅哉 (ワタナベマサヤ) (訳)
1960年生まれ。文学博士(早稲田大学)。
著書に『改革と革命と反革命のアンダルシア/『アフリカ風の憎しみ』、または大土地所有制下の階級闘争』(皓星社、2017年)。共編著に『スペイン内戦と現在(1936~39)』(ぱる出版、2018年)。訳書にアベル・パス『スペイン革命のなかのドゥルーティ』(れんが書房新社、2001年)、ホセ・ルイス・グティエーレス・モリーナ『忘れさせられたアンダルシア/あるアナキストの生と死』(皓星社、2005年)。