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ウィリアム・ピーツ著 杉本隆司訳/以文社/四六判/216ページ
モノが信仰と欲望の対象となり、商品/貨幣となる――。西洋文明と「未開社会」の接触によって生まれた”フェティッシュ”と、その後、進化論的な宗教史観において、原始宗教として蔑まれた”フェティシズム”誕生の歴史を検証。フェティッシュとフェティシズムの起源から、価値創造の謎に迫る、記念碑的論文集、ついに邦訳!!
目次
第一章 ヨーロッパ思想におけるフェティッシュ概念
第二章 フェティッシュの起源
第三章 ボスマンのギニアと啓蒙のフェティシズム論
原注
訳者解説
ウィリアム・ピーツ
1951年、マサチューセッツ生まれ。1988年、カルフォルニア大学サンタクルーズ校卒、哲学博士。アメリカ科学振興協会、アメリカ宗教学会会員。ピッツァー大学、ジョージタウン大学等で講師を務めるかたわら、ロサンゼルスの緑の党の結成に尽力。
著書:『文化言説としてのフェティシズム』(コーネル大学出版、1993年、共著)
『新アジア・マルクス主義』(デューク大学出版、2002年、共著)
邦訳:「フェティッシュ」、加藤哲弘・鈴木廣之監訳『美術史を語る言葉―22の理論と
実践』(星雲社、2002年、所収)
杉本 隆司 (スギモト タカシ)
1972年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。博士(社会学)。仏ナンシー第二大学DEA課程修了。一橋大学大学院社会学研究科特別研究員を経て現在、明治大学政治経済学部専任講師。
著書:『民衆と司祭の社会学 近代フランス〈異教〉思想史』(単著、白水社)
『社会統合と宗教的なもの』(共著、白水社)、『共和国か宗教か、それとも』(同)
訳書:マチエ『革命宗教の起源』(白水社)、コント・コレクション全二巻(同)
ド・ブロス『フェティシュ諸神の崇拝』(法政大学出版局、日仏社会学会奨励賞)他