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えきたゆきこ/現代企画室/ A5判 /244頁
誰の心の中にもきっとある、子ども時代の宝物。
1950年代のとある山里「花の木の里」の物語。山あいの集落に暮らす小学生マコの日々は、「この気持ち、わかるなぁ」と、思わず笑みがこぼれるような温かさに満ちています。
春の里に響く子どもたちの声。集落を歩けば、田んぼ仕事をする大人たちから「おかえり」と声がかかる。祖父母世代の「大先輩」とともに真剣に遊び、さまざまな人々と関わるなかで、子どもたちは自分を取り巻く「世界」を発見し、大切なものを育んでいくのです。
こんなに喜びを覚えた本には、ここ何年と出会っていませんでした
「絵本『もりのなか』を母親に読んでもらった子どもが、「これ、ぼくのこと?」とたずねたという話を聞いたことがあります。本書を読みだしたわたしも、この坊やと全く同じように、たちまちそこに小学校時代のわたし自身を見つけて、わくわくし始めました。」(清水眞砂子[『ゲド戦記』訳者、児童文学者]、解説より)
えきたゆきこ(エキタユキコ)
本名 浴田由紀子。1950年山口県長門市に生まれる。北里大学卒業。臨床検査技師となる。74年、東アジア反日武装戦線大地の牙に参加。75年、逮捕。77年、日本赤軍のダッカ・ハイジャック闘争で超法規的に釈放されアラブへ。95年、ルーマニアで拘束され日本に強制送還、服役。2017年3月、20年の刑期を終え出所。