間隙を思考する グリッチ・コミュニズムの方へ Posted on 2024年12月20日2024年12月20日 by ira_k 田崎英明 著/以文社/四六判 並製/344ページ ヒップホップ、パレスチナ、クィアな身体、映画のスクリーン、物語るオブジェ、叛乱する群衆たち……同じものの狭間で立ち上がり、異なるものの共通性を鳴り響かせる、グリッチ=ノイズの政治哲学。充実の文献案内付き。 目次 はじめに […]
パリと五輪 空転するメガイベントの「レガシー」 Posted on 2024年7月26日2024年8月26日 by ira_k 佐々木夏子 著/以文社/四六判 並製/328頁 オリンピック災害は東京だけじゃない グラン・パリ計画の加速装置・オリンピックがパリにやってくる── パリと五輪の因縁から、進行するジェントリフィケーション、そして「オリンピックマネー」まで。 パリ五輪に抵抗しているのは誰か? 2007年よ […]
バビロンの路上で 律法に抗う散歩者の夢想 Posted on 2024年6月28日2024年11月28日 by ira_k マニュエル・ヤン著/以文社/四六判/288頁 歩く階級闘争 台湾キリスト教会の牧師の父、共に学び闘った同志たち、アメリカ帝国が築く都市の風景――酩酊と追憶のなかで、個人史の情念は民衆蜂起の欲望と接続し、解放主義的キリスト教の叛逆精神は異端派マルクス主義の革命理論と合一する。霊と肉、求道 […]
ノット・ライク・ディス トランスジェンダーと身体の哲学 Posted on 2024年5月30日2024年5月30日 by ira_k 藤高 和輝 著/以文社/四六判 上製/296ページ 「真理はあなたのなかに存在する。私たちは自分を曲げなくていい」 身体とは何か。ほかならぬ、誰もが生きているこの「私の身体」とは何か。本書は、トランスジェンダーの身体経験の分析を通し、そのトランスの身体を(シスジェンダーに対して)「特殊 […]
思想としてのアナキズム Posted on 2024年3月15日2024年9月29日 by ira_k 森元斎 編/以文社/A5判/312ページ いかに「思想」としてのアナキズムを保持し得るか。どこまで原理的に、かつ多様に、アナーキーであり続けられるのか――。 暴力論、運動実践、哲学、人類学、宗教、音楽、映画、フェミニズム、近代日本、さまざまなベクトルが交差するアナキズムの現在。 &nb […]
四つの未来──〈ポスト資本主義〉を展望するための四類型 Posted on 2023年11月19日2023年11月19日 by ira_k ピーター・フレイズ(著) 酒井隆史(訳)/以文社/四六版 並製/272ページ 2010年代からはじまった「新世代」による世界的な知的・実践的ムーヴメントを牽引した『ジャコバン』誌の立ち上げメンバーであり編集委員のピーター・フレイズが放つ、「資本主義以後」の世界へ向けた四つの展望。 本書 […]
兵役拒否の問い 韓国における反戦平和運動の経験と思索 Posted on 2023年9月26日2024年11月28日 by ira_k イ・ヨンソク(著/文) 森田和樹(翻訳)/以文社/四六判 並製/264ページ 韓国における兵役拒否者であり平和活動家でもあるイ・ヨンソクが、自身の兵役拒否体験をもとにその意義や平和運動のあり方、そして平和運動が直面してきた諸問題を考察し、代替服務制度を勝ち取るまで──そしてその後の葛藤 […]
伴侶種宣言──犬と人の「重要な他者性」 Posted on 2023年8月10日2024年10月10日 by ira_k ダナ・ハラウェイ(著) 永野 文香(訳)/以文社/四六判 上製/184ページ 種族も性も、生命/非生命も越えて寄り添う伴侶種たちの新しい理論とは。現代思想・科学論・フェミニズムの第一人者が到達した究極の他者論。ペットでも家族でもない犬との新しい関係を出発点に最先端を凝縮したマニフェスト […]
パストゥールあるいは微生物の戦争と平和、ならびに「非還元」 Posted on 2023年7月14日2023年7月14日 by ira_k ブリュノ・ラトゥール著、荒金直人訳/以文社/A5判 上製カバー装/528頁 還元主義の酔いから覚めて――。 2022年に逝去した科学人類学の巨星、未だ汲み尽くせぬその思想の根本である名著、ついに邦訳。 1984年に刊行された本書は、生涯、ラトゥール自身がその着想の源泉としたルイ・パスト […]
HAPAX II-1 脱構成 Posted on 2023年7月4日2024年11月28日 by ira_k HAPAX編/以文社/A5変型判 並製/224ページ 新たな生と政治のための理論誌「HAPAX」が以文社から再スタート。近代を、そして社会を成立させてきた原理である「構成」に根底から否を突きつける「脱構成」とは何か? 世界的反乱の趨勢を掴みだすジョセップ・ラファネル・イ・オッラの初紹介 […]
負債と信用の人類学 人間経済の現在 Posted on 2023年5月31日2023年5月31日 by ira_k 佐久間 寛 編/以文社/A5判 上製カバー装/396頁 2020年に急逝した文化人類学者デヴィッド・グレーバー。その思考の意義は、未だ汲み尽くされぬ魅力と価値に溢れている。日本でも『価値論』『負債論』『官僚制のユートピア』『アナーキスト人類学のための断章』(以文社)、『ブルシット・ジョ […]
〈消費者〉の誕生──近代日本における消費者主権の系譜と新自由主義 Posted on 2023年5月17日2023年5月17日 by ira_k 林 凌/以文社/四六判 上製カバー装/504頁 日本の消費者主権論の展開、あるいは反–マルクス主義思想の実践史 かつて、〈消費者〉による社会の変革を夢見た人びとがいた。急進的労働運動のオルタナティブの形成を目的として、日本における婦人運動の限界を打ち破ることを目的として、あるいは利己と […]
なぞること、切り裂くこと──虚構のジェンダー Posted on 2023年3月31日2023年5月5日 by ira_k 小平 麻衣子/以文社/四六判 〈書きかえ〉の日本近代文学史 何かを書きつけたい切望、そしてその周囲に生じるさまざな権力関係(=書きかえ)。 近代になって書くことを与えられた女性たち。そのテクストに現れる「複雑性=書きかえ」は何を物語っているのか。文学作品のみならず、書簡、同人誌、雑誌投 […]
価値論 人類学からの総合的視座の構築 Posted on 2022年12月1日2023年3月10日 by ira_k デヴィッド・グレーバー (著) 藤倉達郎 (翻訳)/以文社/A5判 上製/592ページ 『負債論』や『ブルシット・ジョブ』そして遺作となった『万物の黎明(The dawn of everything)』(D・ウェングロウとの共著)などの著作で、つねに世の「常識」とされるものの根幹にあ […]
大いなる錯乱 気候変動と〈思考しえぬもの〉 Posted on 2022年10月18日2022年10月18日 by ira_k アミタヴ・ゴーシュ著 三原芳秋訳 井沼香保里訳/以文社/四六判並製/344ページ インド出身の世界的な作家アミタヴ・ゴーシュが、シカゴ大学で行った地球温暖化・気候変動に関する講演に基づく、「物語」「歴史」「政治」の三部からなるエッセイ集。巻末には日本語翻訳版独自に、訳者による特別インタ […]
新しいエコロジーとアート 「まごつき期」としての人新世 Posted on 2022年5月10日2022年5月10日 by ira_k 長谷川祐子編/以文社/A5判 並製/336ページ 本書は、「人新世」「資本新世」とよばれる新しい環境下で生じてきた自然、 政治、社会、情報、精神面での変化に対する現代美術の応答と変容、そして、これらを伝えるキュラトリアル実践に関して、キュレーター、哲学者、人類学者らによる領域横断的なア […]
歴史のなかの朝鮮籍 Posted on 2022年2月3日 by ira_k 鄭栄桓著/以文社/四六判/500ページ 国籍か、それとも出身地か──。 1947年5月2日、日本の外国人法制に登場し、今日に至るまで存続している「朝鮮籍」。植民地支配からの解放後も日本で暮らし続けた朝鮮人たちに与えられたこの奇妙な「国籍」の歴史を、日韓の外交文書、法務省や地方自治体の行 […]
ドゥルーズと革命の思想 Posted on 2022年1月21日2022年1月22日 by ira_k 鹿野祐嗣(編著) 廣瀬純 堀千晶 山﨑雅広(著) /以文社/四六判/424ページ ジル・ドゥルーズの思想は「革命」と本質的に結びついている。 ドゥルーズ自身の著書『差異と反復』『意味の論理学』から、フェリックス・ガタリとの共著『アンチ・オイディプス』『千のプラトー』、そして晩年における […]
今日のアニミズム Posted on 2021年12月3日 by ira_k 奥野克巳・清水高志 著/以文社/四六判/352ページ 人類学者・岩田慶治の仕事、テトラレンマをはじめとする仏教の思想と論理、そして現代において注目を集めるモノと人のネットワークを含む新たな存在論の議論から、「アニミズム」の今日性を問う文化人類学と哲学の対話。 目次 まえが […]
マンガ版マルチスピーシーズ人類学 Posted on 2021年10月30日 by ira_k 奥野克巳・シンジルト編 MOSA (マンガ)/以文社/A5判/344ページ 文化人類学×マンガ、マルチスピシーズ民族誌×マンガ!! これまでの人間中心主義的な記述を廃し、人間以外の「多種」との交流を描くマルチスピーシーズ民族誌。本書は、文化人類学における代表的な営みである「民族誌」の可 […]