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オサジェフォ・ウフル・セイクウ著 山下壮起訳/新教出版社/B6変型判/160ページ
ヒップホップは宗教である
人種・性・階級の交差的な差別と殺人的な警察暴力が支配するアメリカの現実。モラルに固執し形骸化した黒人キリスト教会。社会の崩壊、文明の黄昏を生きる抵抗者たちの霊魂は、音と詩となってこの世界を超出する。ブラック・ライヴズ・マターと共闘し、蜂起のうねりに身を投じる、戦闘的黒人牧師が放つインナーシティの解放神学。
目次
序文(コーネル・ウェスト)
1章 霊的だが宗教的ではない ヒップホップと信仰の生成
2章 若く、才能に恵まれ、無一文であること
3章 この都市の歌
4章 ヒップホップという宗教
5章 知らないだけで、預言者は人びとのなかにいる
訳者解説
アーティスト索引
オサジェフォ・ウフル・セイクウ(Osagyefo Uhuru Sekou)
アメリカの伝統的黒人教派チャーチ・オブ・ゴッド・イン・クライスト牧師、神学者。アクティヴィスト、ミュージシャン、映像作家としても精力的に活動している。著書にGods, Gays and Guns: Religion and the Future of Democracy(Campbell and Cannon Press, 2012)、既訳に説教「ファーガソンの前線より」(山下壮起・二木信編『ヒップホップ・アナムネーシス ラップ・ミュージックの救済』新教出版社、2021年)がある。
山下壮起(やました・そうき)
日本基督教団阿倍野教会牧師。著書に『ヒップホップ・レザレクション ラップ・ミュージックとキリスト教』(新教出版社、2019年)、音楽ライター・二木信との編著に『ヒップホップ・アナムネーシス ラップ・ミュージックの救済』(新教出版社)、論考に「ギャングスタ・コンシャスネス」(『文藝別冊 ケンドリック・ラマー』河出書房新社)などがある。