伊藤野枝の手紙

3428

伊藤野枝の手紙  (3428)

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伊藤野枝著 大杉豊編/土曜社/四六判/212ページ

 

目次

Ⅰ 残された手紙

『青鞜』から「恋の往復」へ

獄中見舞と同志・身内へ

Ⅱ 著作にあらわれた手紙

恋愛事件の顛末――伊藤野枝「動揺」から

実感のセンチメンタリズム――大杉栄「死灰の中から」より

『青鞜』の譲渡劇――平塚らいてう「『青鞜』と私」から

辻潤との別れ――伊藤野枝「この頃の妾」

新時代の子の為に(アンケート回答)

伊藤野枝年譜

解説(大杉豊)

 

伊藤野枝〈いとう・のえ〉
1895(明治28)年、福岡県今宿村(現・福岡市)に生まれる。上野高女卒業後、親の決めた結婚を嫌って、婚家から出奔。上京し、女学校の恩師・辻潤の許に飛び込んで同棲。『青鞜』の編集を担い、女性解放への論陣を張る。辻と離別後、大杉栄と結ばれ、神近市子との三角関係から葉山・日蔭茶屋事件が起こる。大杉の目指す社会変革の運動を支援し、女性の社会主義団体・赤瀾会では顧問として活動した。この間、辻との間に二人、大杉との間に五人の子を出産。また、創作、評論、翻訳などの著作を数多く発表した。1923年、関東大震災の混乱のなか、東京憲兵隊の甘粕大尉らに拘引され、大杉栄と六歳の甥・橘宗一とともに虐殺された。28歳だった。

大杉豊〈おおすぎ・ゆたか〉
1939年、横浜市生まれ。大杉栄が殺された当日に訪ねた弟が父。そこで生まれた。東京都立大学社会学科卒。東京放送(TBS)入社、調査・営業・編成部門を経て定年退職。東放学園専門学校・常磐大学国際学部講師。『日録・大杉栄伝』(社会評論社)など著作多数。

 

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