なぞること、切り裂くこと──虚構のジェンダー

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小平 麻衣子/以文社/四六判   〈書きかえ〉の日本近代文学史 何かを書きつけたい切望、そしてその周囲に生じるさまざな権力関係(=書きかえ)。 近代になって書くことを与えられた女性たち。そのテクストに現れる「複雑性=書きかえ」は何を物語っているのか。文学作品のみならず、書簡、同人誌、雑誌投 […]

Spectator vol.51 自己啓発のひみつ

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エディトリアル・デパートメント/B5版 並製/176頁   特集 自己啓発のひみつ 「これを読めば、あなたの人生が変わります」 そんな甘いことばで誘い、心を惑わす自己啓発メディア。 自分とは無縁だと思っていても、SNSやアプリを介して個人のもとへと届けられ、気づかぬうちに〝自分みがき〟をさ […]

オフショア 第二号

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山本佳奈子編/オフショア/四六判 並製/192ページ   アジアのインディー音楽やインディペンデントなアート情報を発信してきたウェブマガジン「Offshore」(2011~)が、紙の文芸雑誌となってリニューアル。年2回発行。速い情報発信ではなく、じっくりアジアを考えます。   目 […]

女の子たちと公的機関 ロシアのフェミニストが目覚めるとき

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ダリア・セレンコ(著/文) クセニヤ・チャルィエワ(イラスト) 高柳聡子(翻訳)/エトセトラブックス/四六判/128ページ   プーチン政権下で「国の道具」にされてきた 非正規雇用の〈女の子〉たちが覚醒する。 ウクライナ侵攻前夜に書かれた、フェミニスト誕生小説 ロシアの作家でフェミニスト、 […]

宇宙こそ帰る場所──新訳サン・ラー伝

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ジョン・F・スウェッド (著) 鈴木孝弥 (訳)/ele-king books/A5判/512ページ   全音楽ファン一家に一冊! 土星生まれの音楽家の全人生を描く 世界で唯一にして決定版、 サン・ラー評伝、待望の新訳!!!! サン・ラーが地球から宇宙に飛び立って30年、 昨今、ますます盛 […]

自転車と女たちの世紀──革命は車輪に乗って

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ハナ・ロス (著) 坂本麻里子 (翻訳)/ele-king books/四六判/480ページ   自転車は女たちの「自由なマシン」── 19世紀、女たちはレンガや卵、腐った野菜などを投げつけられても自転車を漕ぐのを止めなかった。そしてそれが世界を変えた。英『ガーディアン』紙が2021年度の […]

言葉の地層

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太田明日香/夜学舎/四六判/176ページ   『愛と家事』の続編にあたる、英語ができない移民の主婦として暮らした2年間のカナダ暮らしの記録。 移民体験を通じた言葉をめるぐエッセイ集です。 ──人は言葉とともに生きていきます。 その厚みは人生とともに変わりゆきます。 これから私はどんな言葉の […]

アナキズム文献センター通信 no.63

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アナキズム文献センター/A5/8ページ   巻頭は毎年恒例のアナキズムカレンダー2023年版の刊行案内。そのカレンダーで多数資料を紹介した「アナキストクラブ文庫」についても今号で2頁に渡り紹介しています。 また、「世界のアナキスト・ライブラリー紹介④」として、米・ブルックリンのインターフェ […]

アントピア だれもが自由にしあわせを追求できる社会の見取り図

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ウォルター・モズリイ(著) 品川亮(訳)/共和国/四六変型判 上製/272ページ   「ぼくたち全員の人生をよりよいものにするには、どうしたらいいのだろう?」――仕事、税金、収入、住居をはじめとする政治・経済から暮らしまで、社会主義と資本主義のハイブリッドを提起する画期的な20章。 『ブル […]

Bedtime for Democracy 展覧会カタログ

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川上幸之介編/川上幸之介研究室/A5/95ページ   2022年、倉敷と東京で開催され注目を集めた川上幸之介研究室による「ベッドタイム・フォー・デモクラシー」展のカタログ。本邦初翻訳となるウェンディー・ブラウンのエッセイ「自由民主主義の終焉と新自由主義」(大崎多恵訳、岡野八代監訳)も収録さ […]

日本語に住みついて

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文:温又柔、絵:きたしまたくや/B6変形サイズ/104ページ   小説家、温又柔さんによる信濃毎日新聞での連載企画「日本語に住みついて」( 2021年4月 ~ 2022年3月 )が、あとがきと制作メモを加えて本になりました。 連載中、挿絵を担当された絵描きのきたしまたくやさんによる12ヶ月 […]

奇妙なものとぞっとするもの──小説・映画・音楽、文化論集

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マーク・フィッシャー (著) 五井健太郎 (訳)/ele-king books/四六判/240ページ   それがなぜ「奇妙なもの」に見えるのか? 「奇妙なもの」と「ぞっとするもの」という混同されがちな感覚を識別しながら、オルタナティヴな思考を模索する H・P・ラヴクラフト、H・G・ウェルズ […]

我方他方 サックス吹き・篠田昌已読本

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大熊 ワタル (編)/共和国/菊変型判 並製/184ページ   没後30年を経て甦る、稀代の音楽家の人と音楽。 生活向上委員会大管弦楽団、じゃがたら、コンポステラ、東京チンドンなどで活躍し、1980年代末から90年代初頭の「時代」を駆け抜けたサックス吹き、篠田昌已(1958-92)。その没 […]

価値論 人類学からの総合的視座の構築

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デヴィッド・グレーバー  (著) 藤倉達郎 (翻訳)/以文社/A5判 上製/592ページ   『負債論』や『ブルシット・ジョブ』そして遺作となった『万物の黎明(The dawn of everything)』(D・ウェングロウとの共著)などの著作で、つねに世の「常識」とされるものの根幹にあ […]

エトセトラ VOL.8

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鈴木みのり・和田彩花責任編集/エトセトラブックス/A5判 並製/144ページ   「アイドル」を含めたいろいろな人たちが、心身ともに健やかでいられるには── 「アイドル」の表象、労働、消費について考える、これまでなかったことにされてきた必要で切実で多様な声を集めた特集号 フェミニズムを身近 […]

仕事文脈 vol.21

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仕事文脈編集部編/タバブックス/A5判/132ページ   【特集1】政治、日々 政治でお金が減るかもしれない 政治で仕事が楽になるかも 日々の暮らしと切り離せないのに となりの人とはあまり話さない 知らないうちに知らないことに脅かされる 見えてきた今話したい、政治と仕事のいろいろ 【特集2 […]