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デイヴ・ディクター著 鈴木智士訳/Gray Window Press/A5版 並製/208ページ
1970年代末、アメリカン・ハードコアの黎明期から現在まで、40年にわたりその活動を続けるオリジナル・ハードコア・パンク・バンド、MDC(Millions of Dead Cops)のヴォーカル、デイヴ・ディクターの2016年発表の自伝が日本語訳で登場!
デイヴ・ディクターがその人生をかけて貫いてきた平等主義、DIY精神、菜食主義、ポリティカル・ハードコア、また初期アメリカン・ハードコア・シーンに蔓延していたセクシズム、レイシズム、ホモフォビアに立ち向かう姿勢の原点はどこにあるのか? そして数々の政治的アクションや1983年の「ロック・アゲインスト・レーガン」ツアーなどの反共和党の行動、警察、キリスト教やKKKへの批判、現在はトランプ政権に真正面から立ち向かいながら、世界中をツアーするその行動力の源となるものは?
パンクが起こる前、60~70年代の生い立ちから、80年代前半のテキサス~サンフランシスコ時代、そして同時期のヨーロッパツアーでの出来事や当時のバンドとの数々のエピソード、やがて90年代、パンクの商業化が進む裏でMDCメンバーはバラバラになり、Poison Ideaのピッグ・チャンピオンと一緒にドラッグを摂取しまくって、ついには逮捕されたデイヴ。そしてそのどん底からの復活。家族やバンドメンバー、パンク友人たちとの関係、シーンの問題や移り変わりを赤裸々に語るデイヴの言葉は、パンクが好きなすべての人のためにある。
デイヴ・ディクターの言葉で追体験する、あるひとつのアメリカン・ハードコア・パンク史。
付録
2017年発表のドナルド・トランプ批判ソング「Mein Trumpf」など、MDCの代表曲4曲(未発表バージョン1曲を含む)がストリーミングできるリンク付き!
(歌詞、デイヴ・ディクターによる曲解説の対訳付き)
カバーデザイン:イ・ジュヨン
デイヴ・ディクター Dave Dictor
1955年ニューヨーク生まれ。1979年より活動を続けるアメリカのハードコア・パンク・バンド、MDC(Millions of Dead Cops)のボーカル。MDCとしてはこれまでに8枚以上のアルバムをリリースし、今も年に60本以上のライブを続け、世界中をツアーしている。2006年公開のドキュメンタリー映画、『アメリカン・ハードコア』(ポール・ラックマン監督、スティーヴン・ブラッシュ原作)にも出演している。現在はポートランド在住。