天皇制と闘うとはどういうことか

3429

天皇制と闘うとはどういうことか  (3429)

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菅孝行/航思社 /四六判上製/346ページ

 

真の民主主義のために

沖縄、改憲、安保法制、国旗・国歌……
なぜ政権批判のために、天皇の発言をテコにしなければならないのか。
護憲平和派が「おことば」に依拠するのはなぜなのか。
70年代半ばから天皇制論を発表し、「反天皇制運動連絡会」を設立した著者が、
中世下層民の文化からひもとき、敗戦後の占領政策問題、
安倍政権批判に至るこれまでの反天皇制論を総括、
あらたな戦線のための拠点を構築する。
欺瞞に満ちた戦後民主主義を脱却し、民衆主権の真の民主主義を根付かせるために。
(樋口陽一との対談、ダグラス・ラミスへのインタビューも収録)

 

目次

第Ⅰ部 日本君主制の制度悪を問う

第1章 天皇制と闘うとはどういうことか――制度悪の一掃のために
Ⅰ 近代国民国家の統治形態としての天皇制 | Ⅱ 裕仁と明仁の差異 |
Ⅲ 明仁天皇制のアポリア | Ⅳ 国家神道の呪縛 | Ⅴ 日本文化と天皇制 |
Ⅵ 天皇制との闘いをどう構想するのか
第2章 安倍政治・立憲主義・反天皇制
――樋口陽一×菅孝行
第3章 集合的幻想の起源と占領統治七十余年の欺瞞
――「改憲」に直面する2018年以後に向かって
Ⅰ 政権の改憲志向と天皇の「護憲」 | Ⅱ 八・八が露呈させたもの |
Ⅲ 詐術としての象徴天皇制の歴史的起源と現在 |
Ⅳ 天皇幻想の基盤と虚構の起源 |
Ⅴ 現代国家における天皇制と「主権者」の〈始末〉のつけ方

第Ⅱ部 生前退位と占領統治の陥穽

第1章 何よりもダメな〈主権者【われら】〉
――政権の荒廃・生前退位・戦後統治七十四年の因果
第2章 明仁「八・八メッセージ」から天皇制解体を考える

第Ⅲ部 戦後天皇制国家と沖縄

第1章 安保・沖縄・天皇制に関する「本土」の歴史的責任
第2章 沖縄と「本土」の間――天皇・安保・辺野古基地
ダグラス・ラミス インタビュー

第Ⅳ部 〈聖なる天皇幻想〉は何を生み出したか

第1章 日本近代国家の宗教性をめぐって
Ⅰ 近代の統治の幻想性とその射程 | Ⅱ 占領軍と天皇裕仁の合作 |
Ⅲ 日本社会の差別と天皇 | Ⅳ 戦後(象徴)天皇制の延命と変質
第2章 賤民文化の精神世界
Ⅰ 日本文化と天皇 | Ⅱ 柳田國男と民衆文化 |
Ⅲ 野垂れ死にと隣り合わせの〈幻想の解放区〉 | Ⅳ 賤民文化の歴史的原基 |
Ⅴ 賤民の力――宗教と芸能をめぐって | Ⅵ 漂泊者の精神世界 |
Ⅶ 新旧仏教と被差別 | Ⅷ 賤民文化の達成と展望

第Ⅴ部 統合切断に向かう〈組織戦〉

〈組織戦論〉序説
Ⅰ 「短い二〇世紀」の帰結 | Ⅱ アジールと根拠地 | Ⅲ 過去の遺産へ |
Ⅳ 矛盾は力に変わり得るか | Ⅴ 関係の危機の長い道程 |
Ⅵ 統一戦線と「工作者」 | Ⅶ アジール建設と組織戦

補足的論点 天皇制と日本資本主義のことなど――あとがきにかえて

 

菅 孝行(かん・たかゆき)
1939年生まれ。評論家、劇作家。
舞台芸術財団演劇人会議評議員、ルネサンス研究所運営委員、河合文化教育研究所研究員。
著書に『戦う演劇人』(而立書房、2007年)、『天皇制論集 天皇制問題と日本精神史』(御茶の水書房、2014年)、『三島由紀夫と天皇』(平凡社新書、2018年)、編著に『佐野碩 人と思想』(藤原書店、2015年)など。

 

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