負債論 貨幣と暴力5000年

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負債論 貨幣と暴力5000年  (3144)

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デヴィッド・グレーバー 著 酒井隆史 監訳 高祖岩三郎 訳 佐々木夏子 訳/以文社/A5判上製/848頁

 

『負債論』は21世紀の『資本論』か?

現代人の首をしめあげる負債の秘密を、貨幣と暴力の5000年史の壮大な展望のもとに解き明かす。資本主義と文明総体の危機を測定し、いまだ書かれざる未来の諸可能性に賭ける、21世紀の幕開けを告知する革命的書物。トマ・ピケティなど、欧米で絶賛!

 

目次

第1章 モラルの混乱の経験をめぐって
第2章 物々交換の神話
第3章 原初的負債
第4章 残酷さと贖い
第5章 経済的諸関係のモラル的基盤についての小論
第6章 性と死のゲーム
第7章 名誉と不名誉 あるいは、現代文明の基盤について
第8章 「信用」対「地金」―そして歴史のサイクル
第9章 枢軸時代(前八〇〇―後六〇〇年)
第10章 中世(六〇〇― 一四五〇年)
第11章 大資本主義帝国の時代(一四五〇から一九七一年)
第12章 いまだ定まらぬなにごとかのはじまり(一九七一年から今日まで)

 

●トマ・ピケティ(経済学者)
『負債論』、愛しています(I Love Debt)。

●レベッカ・ソルニット(『災害ユートピア』著者)
グレーバーは、すばらしく深遠なまでに独創的な思想家である。

●『フィナンシャル・タイムズ』紙
新鮮・魅力的・挑発的、そしてとんでもないタイミングのよさ

●『ニューヨーク・タイムズ』紙
われわれの経済の荒廃、モラルの荒廃の状態についての長大なフィールド報告。人類学の最良の伝統のなかで、債務上限、サブプライムモーゲージ、クレジット・デフォルト・スワップを、あたかも自己破壊的部族のエキゾチックな慣行のように扱っている。

 

・デヴィッド・グレーバー
1961年ニューヨーク生まれ。文化人類学者・アクティヴィスト。ロンドン・スクール・オブ・エコノミックス大学人類学教授。
訳書:『アナーキスト人類学のための断章』(以文社、2006年)
『資本主義後の世界のために』(以文社、2009年)
著書:Lost People:Magic and the Legacy of Slavery in Madagascar,Indiana
University Press.Toward an Anthropological Theory of Value:The False Coin
of Our Own Dreams (Palgrave,2001).
Direct Action:An Ethnography (AK Press,2007).
The Utopia of Rules On Technology,Stupidity,and the Secret Joys of
Bureaucracy (Melville House,2015).
On Kings (HAU,2016)など多数。

・酒井隆史(サカイ タカシ)
大阪府立大学教員。専攻は社会思想史、都市形成史。
著書:『自由論』(青土社、2011年)
『暴力の哲学』(河出文庫、2016年)
『通天閣―新・日本資本主義発達史』(青土社、2011年)など多数。
訳書:スラヴォイ・ジジェク『否定的なもののもとへの滞留』ちくま学芸文庫(共訳)
マイケル・ハート、アントニオ・ネグリ『〈帝国〉』以文社(共訳)
マイク・ディヴィス『スラムの惑星』明石書店(監訳)など多数。

・高祖 岩三郎(コウソ イワサブロウ)
翻訳家・批評家・Autonomedia編集委員。1980年渡米、ニューヨーク在住。国家工作にかかわると同時に翻訳・執筆活動に従事。
訳書:Kojin Karatani,Transcritique(MIT Press)
Arata Isozaki,Japan-ness Architicture(MIT Press)
David Graeber 『アナーキスト人類学のための断章』(以文社、2006年)
David Graeber 『資本主義後の世界のために』(以文社、2009年)など多数。
著書:『ニューヨーク列伝』(青土社、2006年)
『新しいアナキズムの系譜学』(河出書房新社、2009年)
『死にゆく都市、回帰する巷』(以文社、2010年)など多数。

・佐々木夏子(ササキ ナツコ)
1976年生まれ。新潟県佐渡市出身。立教大学大学院文学研究科比較文明学専攻博士課程前期課程修了。2007年よりフランス在住。現地で翻訳業に従事。

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