民主主義の非西洋起源について──「あいだ」の空間の民主主義

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民主主義の非西洋起源について──「あいだ」の空間の民主主義  (3567)

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デヴィッド・グレーバー著 片岡 大右訳/以文社/四六判/192頁

 

『ブルシットジョブ』(岩波書店より近刊)そして『負債論』(弊社刊)で話題沸騰中の人類学者D・グレーバーによる、通念を根底から覆す政治哲学。すなわち、「民主主義はアテネで発明されたのではない」──。
この価値転覆的な認識をもとに、私たちはいかに「民主主義」と出会い直しその創造をふたたび手にするのか。
アラン・カイエによる「フランス語版のためのまえがき」および「付録」として恰好のグレーバー入門となる著者本人によるエッセイ(「惜しみなく与えよ」)を収録した、フランス語版をベースに編まれた日本独自編集版。

 

目次

序 論
第1章 「西洋的伝統」という概念の一貫性のなさについて
第2章 民主主義はアテネで発明されたのではない
第3章 「民主主義的理想」の発生について
第4章 相互になされる回収
結 論 国家の危機
「フランス語版のためのまえがき」(A・カイエ)
付録「惜しみなく与えよ」(D・グレーバー)
「あいだ」の空間と水平性―訳者あとがき(片岡大右)

 

デヴィッド・グレーバー
1961 年、ニューヨーク生まれ。文化人類学者・アクティヴィスト。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス大学人類学教授。
訳書に、『アナーキスト人類学のための断章』(2006 年)、『負債論――貨幣と暴力の5000 年』(2016 年、共に以文社)ほか。
日本語のみで出版されたインタビュー集として『資本主義後の世界のために――新しいアナーキズムの視座』(以文社,2009 年)がある。
著書に、Bullshit Jobs: The Rise of Pointless Work, and What We Can Do About It(Penguin, 2019)。Toward an Anthropological Theory of Value: The False Coin of Our Own Dreams(Palgrave, 2001,以文社より近刊)。Lost People: Magic and the Legacy of Slavery in Madagascar (Indiana University Press, 2007). Direct Action: An Ethnography (AK Press, 2007). ほか多数。
マーシャル・サーリンズとの共著に,On Kings (HAU, 2017) がある(以文社より刊行予定)。

片岡 大右(カタオカ ダイスケ)
1974 年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。批評家、社会思想史・フランス文学。
著書に、『隠遁者、野生人、蛮人――反文明的形象の系譜と近代』(知泉書館、2012 年)。『共和国か宗教か,それとも』(共著、白水社、2015 年)。
訳書に、F・ドゥノール,A・シュワルツ『欧州統合と新自由主義――社会的ヨーロッパの行方』(共訳、論創社、2012 年)。P・ベニシュー『作家の聖別――フランス・ロマン主義1』(共訳,水声社、2015 年)など。

 

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