肉体のアナーキズム―1960年代・日本美術におけるパフォーマンスの地下水脈

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肉体のアナーキズム―1960年代・日本美術におけるパフォーマンスの地下水脈  (2926)

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黒ダライ児 著/グラムブックス/A5/768ページ

 

経済の高度成長、都市の肥大化、マス・メディアの浸透による社会の激変期ーー 60年安保闘争とその敗北から、アングラ文化、全共闘へと至る政治と文化の闘争に、 美術家たちは、いかに反応し、かかわり、行動し、そして、いかに忘却されたか… 「美術史」からも「社会史」からも無視され、看過されてきた実践の軌跡が、今よみがえる。 膨大な資料と長年の調査によって初めて解き明かされる、生身を武器とした、表現と抵抗の歴史!

 

本書の構成
第1部 パフォーマンスによる 「反芸術」史
第1章 美術の下部・美術史の恥部 パフォーマンス史は可能か?
第2章 身体表現の振幅 未だ名づけられない行為
第3章「反芸術」の彼方へ 日常性への下降と拡散
第2部 反芸術パフォーマンスの展開
第4章「反芸術パフォーマンス」前史 50年代・〈具体〉まで
第5章 デモンストレーションの季節 1957─59 不定形なアクション
第6章「直接行動」と「反芸術」1960─63 PRから挑発へ
第7章 路上へ! 地方へ! 1964─65 拡大する行為表現
第8章 アングラ文化とハプニング 1966─68 「儀式屋」、最高潮!
第9章 それぞれの反博 1969─70 造反から意識革命へ
第10章 反芸術パフォーマンスの興亡 行為から行動へ
第3部  反芸術パフォーマー列伝
第11章 九州派 都市のなかの「民衆」
第12章 あさいますお 底辺からの革命の夢想
第13章 ゼロ次元 「近代」に抗う身体
第14章 クロハタ 芸能としての政治劇
第15章 小山哲男 内臓の反乱
第16章 告陰 意識革命を求めて
第17章 女性パフォーマーたち 挑戦と孤立
第18章 糸井貫二 捨身のダダイスト
第19章 集団蜘蛛 表現の全否定
第4部  反芸術パフォーマンスの精神
第20章 肉体の下部 俗なる空間の儀式
第21章 都市の下部 隙間から地下へ
第22章 文化の下部 限界芸術と大衆性
第23章 政治の下部 反逆の地下水脈
年譜

本書に登場する人たち
赤瀬川原平 秋山祐徳太子 あさいますお 足立正生 荒川修作 アンビート
池田正一 池水慶一 石子 順造 一柳慧 糸井貫二 今泉省彦 岩田信市 VAN
瓜生良介 8ジェネレーション 榎忠 円劇場 おお えまさのり 大山右一
岡山青年美術家集団 オチ・オサム 小野洋子 小幡英資 尾花成春 ガガ
加賀見政之 風倉匠 我S 加藤好弘 金坂健二 唐十郎 ガリバー
かわなかのぶひろ GUN 川仁宏 菊畑茂 久馬 岸本清子 九州派 具体
工藤哲巳 グループ<位> グループ・音楽 グループZero クロハタ 告陰
小杉武久 小松辰男 小山哲男 埼玉前衛芸術作家集団 桜井孝身 佐々木耕成 佐藤重臣 塩見 允枝子 時間派 実験工房 篠原有司男 澁澤龍彦 ジャックの会 集団蜘蛛 集団“へ” 白髪一雄 新開 一愛 末永蒼生 ゼロ次元 前衛土佐派
高松次郎 タージ・マハル旅行団 田代稔 立石鉱一 田中敦 子 谷川雁
田部光子 ちだ・うい 千葉英輔 鶴見俊輔 寺山修司 東野芳明 刀根康尚
中島由夫 中西 夏之 中原佑介 中村宏 ネオ・ダダ ナム・ジュン・パイク
ハイレッド・センター 働正 発見の会 羽永光 利 浜口富治 林三従
薔薇卍結社 針生一郎 犯罪者同盟 万博破壊共闘派 美共闘 土方巽 平岡正明
平田実 部族 フルクサス プレイ 堀浩哉 MAVO 牧朗 升沢金平 松江カク
松澤宥 松田政男 交 楽龍弾 三喜徹雄 水上旬 水野修孝 宮井陸郎 宮川淳
宮田国男 宮崎準之助 村上三郎 森秀人 森山安英 山口勝弘 横尾忠則
吉岡康弘 ヨシダミノル ヨシダ・ヨシエ 吉村益信 れまんだらん ほか

 

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