政治的な手芸部実行委員会／406 mm × 545cm／8ページ

無害で力がなく個人的な趣味と思われがちな手芸を用いて、政治的な主張をするデモのバナーを制作するプロジェクト「政治的な手芸部」。5年目となる今回は、「尊厳」の２文字がモザイクで浮かび上がるバナーが完成。そして前回同様バナー制作の記録が、新聞形式のZINEとして刊行されました。制作日記をはじめ、バナーを使用した活動の報告、参加者119名の作品画像とコメントなどが収録されています。「尊」と「厳」のバナーがそれぞれ見開き一面に大きく印刷されたページは、そのままプラカードとしても使えるという実用性も備えた一冊。（郵送の際は四つ折りにしてお送りいたします。何卒ご了承下さい）

日々大変な勢いで流れてくる不正義で不公正な出来事に圧倒されて飲み込まれ、そのひとつひとつへどのように関わりを持ち続けるのかという難しさを噛み締めています。日常の中でこそ、わたしたちの抗議は鋭く、厳しく、しつこく続いていかねばならないはずです。当たり前ですが、それぞれに注力すべき個人の課題や社会問題への姿勢があり、ひとりですべての問題をフォローすることはできません。 だからこそ、このバナーのように互いの活動を持ち込み合い、繕い合い、励まし合って、この先も続けて行ければと思っています。（「はじめに」より）