在庫状態 : 売り切れ
ミシェル・クルーズ・ゴンザレス著 鈴木智士訳/Gray Window Press/四六判 並製/224ページ
「私の身体は私のもの」をスローガンに、1990年代のアメリカで活動し、今日に至るまで世界中のパンクスに影響を与え続ける、メンバー全員女性のフェミニスト・ハードコア・パンク・バンドSpitboy(スピットボーイ)。そのドラマー、ミシェル・“トッド”・ゴンザレスの2016年発表の自伝の日本語版が登場。
ミドルクラス白人男性が支配的なアメリカのパンク・シーンにおいて、チカーナ(メキシコ系アメリカ人女性)として、ミソジニー、セクシズム、レイシズム、暴力に正面から立ち向かい、日本を含む世界中をツアーで駆け巡り、女性の居場所を創造し、またその過程で有色パンクとしてのアイデンティティを探求した、ひとりの女性パンクロック・ドラマーの苦闘の記録。
まえがき ミミ・ティ・グエン、マーティン・ソロンデガイ(Los Crudos, Limp Wrist)
女性である「私」のパンク―解説に代えて ERIKO(M.A.Z.E.)
カバーデザイン 大田まさ子
ミシェル・クルーズ・ゴンザレス (Michelle Cruz Gonzales)
1969年イーストLA生まれ。カリフォルニア州の小さな町、トゥオルミで育つ。1980年代から90年代の間に、Bitch Fight、Spitboy、Instant Girlの3つのバンドで活動。『スピットボーイのルール』出版後は、小説の執筆や、アンソロジー、文芸誌、ウェブマガジンなどに寄稿を続けながら、英語とクリエイティヴ・ライティングを教えている。
https://punk-writer-michelle-cruz-gonzales.com | @xicanabrava
目次より
バンドはアイデンティティではない/ライオット・ガールのバンドじゃない/白人のクソ女を殺せ/パンク・ポイント/悪の華/The Threat―脅威―/パンクロック・ドラマーの女性版フィル・コリンズ/手を上げて出てこい/黙って演奏しろ/リトルロックへ行く/人種、階級、スピットボーイ/スピットボーイのルール/FishかFugaziか/ピート・ザ・ローディー/私の身体は私のもの/カート・コバーンが死んだ/最高の思い込み/ホームシックの処方箋/サウンドチェック、レズビアンたち、長いセット/荒い生存/日本人になる/スピットボーイ:創造の物語