「……(編集ユニットの)プロボケみたいのをやりたいと思ったのも、みんなで同じ仕事はしなくていいんだけど、『いまこういう仕事してるんだけど、どうしたらいいかな』って気軽に相談できる互助会がほしいなって」
(『つくづく』vol.1「幻の編集ユニット・プロボケの左右雑談」p128より抜粋)
ここ数年「友だちと互助会」について考え続けてきた。
そもそも、友だちってなんだろう。
互助会だって、よくわからない。
たとえば、友だちが集って旗揚げした劇団の関係性は
どこかで「友だちの集い」から「互助会」に
シフトしているんじゃないか。
「友だち家族」とか「友だち親子」という呼び方もあるけど
仲のよさを表す言葉は友だちが最適解なのか。
ユニット、写真家とモデル、作家と編集者、師匠と弟子、
世にある近しい間柄は、互助会なのかもしれない。
「友だちってなんですか?」
「みなさんの関係性は互助会ですか?」
ぼくの曖昧な問いかけを起点にして、
様々な方に話を聞いてまわり、文章を寄せていただいた。
ほしかったのは友だち? それとも互助会?