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ゼロカルカーレ著 栗原俊秀訳/花伝社/A5判/288ページ
戦争とは?
日本オタクのイタリア人漫画家は、対イスラム国(IS)防御の砦となったシリア北部・クルドの町で何をみたのか。イタリア人気No.1漫画家 10万部超えのルポルタージュコミック、ついに日本上陸!
「心に自由と人間らしさを持っているなら、
男だろうが女だろうが、コバニに駆けつけるべきなんだよ。」
「日本ではコバニの取材を検討しただけでジャーナリストが強制的に阻止されたが、現地には世界各地の老若男女が集った。本当の現場をみんな知りたいのだ。日常社会には多種多様の表現方法が存在し、この世界の様々な姿を浮かび上がらせている。日常の全てを破壊する戦争も、日常と同じくらいに多種多様の表現がされるべきだ。」安田純平氏
2013年、シリア内戦のさなか、「国なき民」クルド人たちはシリア北部に「ロジャヴァ」と呼ばれる自治区を確立した。そこでは男女平等、エコロジーを掲げる憲法のもと、民主的連邦制が敷かれたが、ISが侵攻し住民が大量虐殺される。2015年、世界中からシリア北部コバニに集まった志願兵の手で都市は防衛され、ISにとって最初の敗北となったが……。
混迷が続く中東の地で、イタリア人漫画家が目にしたものとは?
ゼロカルカーレ
漫画家。1983年、イタリアのアレッツォに生まれる。幼少期から現在まで、ローマ北東の街区レビッビアに在住。2011年、『アルマジロの予言』を発表し、商業漫画家としてデビュー。2014年、5冊目の単行本となる『わたしの名前は忘れて』を発表。同作は翌年、イタリアでもっとも影響力のある文学賞「ストレーガ賞」のセミファイナリストにノミネートされる。2016年、シリア-トルコ国境地帯への旅を描いたルポルタージュ作品『コバニ・コーリング』(本書)を発表。同作はこれまでに8言語に翻訳され、2020年には、増補改訂版に当たる『コバニ・コーリング:それから』が刊行されている。
栗原 俊秀 (クリハラトシヒデ) (翻訳)
翻訳家。1983年生まれ。訳書にジョン・ファンテ『犬と負け犬』、カルミネ・アバーテ『偉大なる時のモザイク』(以上、未知谷)、ピエトロ・アレティーノ『コルティジャーナ』(水声社)など。