アナキズム文献センター／A4／28ページ

ノーム・チョムスキーが「本当に大規模なアナキズム革命の好例は1936年のスペイン革命である」と書いたスペイン革命から今年で80年を迎えます。義勇軍として参加したジョージ・オーウェルが「自由と平等の時代にいるのだという感覚があった」「人間は資本主義機構の歯車としてではなく、人間としてふるまおうとしていた」と描いた革命を振り返ることは、この酷烈な時代に生きる人間としてとても意義のあることと考えました。バルセロナ在住の海老原弘子さんからは80年前にスペインで蒔かれたアナキズムの種がいかに花開いたかということ（4月）、アナキズム誌編集委員の森川莫人さんからはスペイン革命が私たちに何を遺したのかということ（10月）を寄稿いただきました。また、図版にはスイス・ローザンヌのＣＩＲＡと、スペイン・バルセロナのAteneu Enciclopèdic Popularが所蔵する、たいへん貴重な資料を掲載しています。

【各月内容】

◎１月＝ＣＮＴ―ＦＡＩが発行したシム（レイ・ヴィラ）イラスト集より
◎２月＝中国のアナキスト巴金が翻訳のスペイン革命関連のパンフレット
◎３月＝革命時代に舞台で使用された共和国カラーのフラメンコ衣装
◎４月＝寄稿「もうひとつの世界」の始まり／海老原弘子」 、フランセスク・フェレ・イ・グアルディアの像
◎５月＝革命時代の大衆誌「Mi Revista ミ・レビスタ（私の雑誌） 」
◎６月＝アナキスト連盟主催のスペイン革命三〇周年集会ポスター（日本）
◎７月＝アナルコシンディカリスト組織「Mujeres Libres ムヘレス・リブレス（自由な女性） 」の新聞紙面
◎８月＝民兵や農民らとのドゥルティの記念写真
◎９月＝ＣＮＴにより自主管理された工場で用いられた屋根瓦の型
◎10月＝「スペイン革命の遺産／森川莫人」 、エブロ川の戦いで人民戦線軍が使用した弾丸
◎11月＝アナキズム週刊誌「Umbral ウムブラル」のドゥルティ追悼号
◎12月＝ドゥルティ追悼パンフレット（ＣＮＴ―ＦＡＩ）