流されながら抵抗する社会運動 鶴見俊輔『日常的思想の可能性』を読み直す

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松井隆志著/現代書館/四六判/216ページ   戦後日本思想界において間違いなく大きな存在である鶴見俊輔は、アメリカのプラグマティズムを日本に紹介した哲学家、また多岐にわたる領域への言及を重ねた評論家、さらには大衆文化への幅広い目配りをした著作なども数多く、なかなかとらえがたい巨大な存在と […]

アナルコシンディカリスモ(抄訳)/ある革命ストライキの記録

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イベリア文庫/A5/174ページ   ルドルフ・ロッカー著『アナルコシンディカリスモ 理論と実践(抄訳)』と、およそ90年前にカタルーニャの鉱山地区で起こった革命ストライキを豊富な図版・写真とともに解説する『ある革命ストライキの記録』を収録した一冊。   ルドルフ・ロッカー『アナ […]

思想としてのアナキズム

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森元斎 編/以文社/A5判/312ページ   いかに「思想」としてのアナキズムを保持し得るか。どこまで原理的に、かつ多様に、アナーキーであり続けられるのか――。 暴力論、運動実践、哲学、人類学、宗教、音楽、映画、フェミニズム、近代日本、さまざまなベクトルが交差するアナキズムの現在。 &nb […]

パンクの系譜学

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川上幸之介著/書肆侃侃房/四六判/384ページ   パンクとは常に問い、それについて行動を起こすことだ。 音楽だけでなく、アート、思想、運動の側面からも「パンク」の根源に迫る画期的著作。 ロックと現代アートから派生したパンクは、音楽活動のみならず、独自の実践を通して社会に影響を与え、人間性 […]

韓国フェミめし 光州とヴィーガンを巡って

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ハンガン・ヴィーガン/サッフォーzine/A5判/32ページ   日韓クィアカップル「ハンガン・ヴィーガン」によるおいしくて、政治的で、しあわせな、たのしい韓国料理レシピzine。光州を知るための基本情報やおすすめ作品、ヴィーガン実践者の日常を紹介するページもあります。日韓バイリンガル表記 […]

福音と世界 2024年4月号

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新教出版社/A5判/80頁   特集 復活と世界——復活の社会化、共同化 旧約聖書の「復活」信仰について——地上での回復あるいは再創造…..金井美彦 新約聖書の復活と現代的適用……浅野淳博 再生への道——言葉をとりもどすために……島しづ子 デンマーク国民教会のディアコニアから考える「復活」 […]

CRY IN PUBLIC ZINE 009

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CRY IN PUBLIC/A5/24p   静岡・三島のオルタナティブスペースCRY IN PUBLICが発行するジン第9号。テーマは「旅について」。   目次: 「TRAVEL MEMO」増子一陽 「あさやけのメイビー その他の断片」DIRTY 「夜にならない国へ」kaori […]

路上の抵抗誌 創刊号

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上田由至 企画・編集/B5/88ページ   古今東西における路上での生活実践を見聞し、路上をめぐるさまざまな表現を集めることを目的とした雑誌『路上の抵抗誌』。創刊号のテーマは「路上空間を歩くこと」。東京、つくば、リヨン、メキシコシティ、ヴァラナシなど、さまざまな場所での経験をもとにした、総 […]

忘れられない日本人 民話を語る人たち

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小野和子/PUMPQUAKES/A5変形判/324頁   東北の海辺の町や山の村で、民話を聞き訪ねて50年が経つ。 「訪う」「訪なわれる」ということは、本来、どこかで互いの殻を破ろうとする行為であったに違いない。そして、破った殻を脱ぎ捨てたときに、その前よりは「幸福」になった世界へと、お互 […]

海南姉妹反逆同盟 vol.1

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海南姉妹反逆同盟/A5/36ページ   海南姉妹諸君に告ぐ。 我々を抑圧する家父長制からの解放を手にするため、共に立とう。 何気ない日常のあちこちに溶け込んでいる家父長制に抵抗すべく、高知で結成された「海南姉妹反逆同盟」。仕事も趣味も年齢もバラバラな同盟員の共通点は、高知に暮らしていること […]

新居格 随筆集 散歩者の言葉

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新居格 著 荻原魚雷 編/虹霓社/B6変判/246ページ   戦後初の杉並区長として知られる新居格 随筆家としての名文を荻原魚雷が厳選 戦後初の杉並区長として知られる新居格(にい いたる)。著作リストが作れないほど多くの随筆や評論、批評を遺したものの、代表作と呼ばれるような作品もなく、『杉 […]

被災物 モノ語りは増殖する

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かたばみ書房/四六判 並製/256ページ   気仙沼のリアス・アーク美術館には、東日本大震災の「被災物」が展示されている。 2019年、この展示に出会った姜信子は、「被災物」に応答すべく、 大阪で「被災物」をモノ語るワークショップを始めた。 傷ついたモノを前に、人は思わず記憶の底の声を語り […]

福音と世界 2024年3月号

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新教出版社/A5判/80頁   特集 反動 私たちは陰謀をつづけるだろう──アガンベン、そして『陰謀主義者宣言』とともに考える反動…..五井健太郎 反動の意味転換──アナログ過激派をめぐって……長崎浩 天命と反動──山上徹也再論……平井玄 気候変動と反動的な未来……箱田徹 反動としての「ポ […]

〈 寝た子〉なんているの? 見えづらい部落差別と私の日常

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上川多実 著/里山社/四六判/288ページ   日常から差別について伝える、まったく新しい部落ルーツエッセイ 「夕ご飯何にしようとか、幼稚園でこんなことがあったらしいとか、私たちはおしゃべりをしながら子どもが遊び終わるのを待つ。そういう日常の話題と同じように、その日は私は公園で、いつも通り […]