遊行め Posted on 2024年6月1日2024年6月6日 by ira_k 渡辺眸/プラサード書店/A4縦形並製/344頁 渡辺眸さんは最近自宅近くのスタジオを閉め、フイルムや紙焼きなど写真類は倉庫を借りて引っ越していた。引っ越し先の荷物はまだ未整理のままで、私は、その倉庫に2022年5月から翌年2月まで毎月3日~7日間をかけて、フィルムや紙焼きなど原版の探索 […]
ノット・ライク・ディス トランスジェンダーと身体の哲学 Posted on 2024年5月30日2024年5月30日 by ira_k 藤高 和輝 著/以文社/四六判 上製/296ページ 「真理はあなたのなかに存在する。私たちは自分を曲げなくていい」 身体とは何か。ほかならぬ、誰もが生きているこの「私の身体」とは何か。本書は、トランスジェンダーの身体経験の分析を通し、そのトランスの身体を(シスジェンダーに対して)「特殊 […]
日記発、小説経由、雑誌行き Posted on 2024年5月24日2024年5月27日 by ira_k 金井タオル/つくづくポケットライブラリ/A5変形/210ページ 小沼理『みんなもっと日記を書いて売ったらいいのに』の編集を担当した作者が、自分でもつくってみようと日記を書き出してみたが、なぜか段々と雑誌に近づいていってしまう…。その過程を記録したという特異な日記本。 目次 […]
「第2回刑務所アート展」カタログ Posted on 2024年5月24日2024年5月24日 by ira_k Prison Arts Connections/B5/72ページ 刑務所アート展は、全国各地の刑務所で服役する受刑者からアート作品を募集して企画展を開き、審査員および展示会場やWebギャラリーで作品を観た人のコメントを、応募した受刑者に返すことで、「壁」で隔てられた刑務所の内と外の交流 […]
ケルベロス・セオリー記録集 Posted on 2024年5月12日 by ira_k ケルベロス・セオリー/B5/33ページ 社会運動からうまれた「セーファー・スペース」という概念を、フェミニズムの視点から実践するアーティスト・コレクティブ、ケルベロス・セオリーによる、2021年から2022年までの活動をアーカイブした記録集。2年の間に行ったさまざまな活動──展覧会、ド […]
読書と暴動 プッシー・ライオットのアクティビズム入門 Posted on 2024年5月3日2024年12月20日 by ira_k ナージャ・トロコンニコワ著 野中モモ訳/ソウ・スウィート・パブリッシング/四六判変形/304ページ 「どうしてプーチンのロシアは、私を刑務所送りにしたのだろう? 私は当時、無一文の22歳で、 3歳の女の子の若い母親だった。家父長制の世界に生きる女性アーティストで、ディオゲネスと行動の哲 […]
小さき者たちへ Posted on 2024年5月3日2024年5月3日 by ira_k 夕暮宇宙船著/地下BOOKS/A5判/76頁 イスラエルによるガザへのジェノサイド攻撃が始まった2023年10月7日。その約2ヶ月半後にWeb上で発表され、X(旧Twitter)等で大きな反響を呼んだ作品に追加原稿を加えた完全版。 遠くの国で続く凄惨な戦争と、あいも変わらず続いてく日常 […]
Ingat: An Anthology of Works by Migrant Domestic Worker Creatives in Hong Kong Posted on 2024年5月1日2024年6月18日 by ira_k Migrant Writers of Hong Kong, Lensational, Small Tune Press/15 × 21.5/228 pages (English & Chinese) 香港に暮らす移民家事労働者が創作した詩や写真などをまとめた貴重な一冊。作者の女 […]
国境を越える日本アナーキズム 19世紀末から20世紀半ばまで Posted on 2024年4月19日2024年4月20日 by ira_k 田中ひかる 編/水声社/A5判上製/294頁 日本アナーキズム史の再検討 幸徳、大杉に限らず、エスペラント語などを駆使し、手紙・雑誌・パンフレットを介して、世界各地と交流してきた日本のアナーキズム。石川三四郎の「土民生活」の着想源、日本に触発されたロシア革命の元闘士、大杉の思想を吸収し […]
流されながら抵抗する社会運動 鶴見俊輔『日常的思想の可能性』を読み直す Posted on 2024年3月27日2024年7月4日 by ira_k 松井隆志著/現代書館/四六判/216ページ 戦後日本思想界において間違いなく大きな存在である鶴見俊輔は、アメリカのプラグマティズムを日本に紹介した哲学家、また多岐にわたる領域への言及を重ねた評論家、さらには大衆文化への幅広い目配りをした著作なども数多く、なかなかとらえがたい巨大な存在と […]
思想としてのアナキズム Posted on 2024年3月15日2024年9月29日 by ira_k 森元斎 編/以文社/A5判/312ページ いかに「思想」としてのアナキズムを保持し得るか。どこまで原理的に、かつ多様に、アナーキーであり続けられるのか――。 暴力論、運動実践、哲学、人類学、宗教、音楽、映画、フェミニズム、近代日本、さまざまなベクトルが交差するアナキズムの現在。 &nb […]
パンクの系譜学 Posted on 2024年3月15日2024年11月30日 by ira_k 川上幸之介著/書肆侃侃房/四六判/384ページ パンクとは常に問い、それについて行動を起こすことだ。 音楽だけでなく、アート、思想、運動の側面からも「パンク」の根源に迫る画期的著作。 ロックと現代アートから派生したパンクは、音楽活動のみならず、独自の実践を通して社会に影響を与え、人間性 […]
忘れられない日本人 民話を語る人たち Posted on 2024年3月6日2024年3月6日 by ira_k 小野和子/PUMPQUAKES/A5変形判/324頁 東北の海辺の町や山の村で、民話を聞き訪ねて50年が経つ。 「訪う」「訪なわれる」ということは、本来、どこかで互いの殻を破ろうとする行為であったに違いない。そして、破った殻を脱ぎ捨てたときに、その前よりは「幸福」になった世界へと、お互 […]
新居格 随筆集 散歩者の言葉 Posted on 2024年2月23日2024年2月23日 by ira_k 新居格 著 荻原魚雷 編/虹霓社/B6変判/246ページ 戦後初の杉並区長として知られる新居格 随筆家としての名文を荻原魚雷が厳選 戦後初の杉並区長として知られる新居格(にい いたる)。著作リストが作れないほど多くの随筆や評論、批評を遺したものの、代表作と呼ばれるような作品もなく、『杉 […]
被災物 モノ語りは増殖する Posted on 2024年2月23日2024年2月23日 by ira_k かたばみ書房/四六判 並製/256ページ 気仙沼のリアス・アーク美術館には、東日本大震災の「被災物」が展示されている。 2019年、この展示に出会った姜信子は、「被災物」に応答すべく、 大阪で「被災物」をモノ語るワークショップを始めた。 傷ついたモノを前に、人は思わず記憶の底の声を語り […]
리와인드 구마모토 (Re-wind Kumamoto) Posted on 2024年2月22日2024年2月22日 by ira_k Jang Ji-won, Galaxy Express/109mm × 69.5mm x 14mm/196 Pages (Korean/Japanese) この本と音楽を通して、見慣れたようで見慣れない別の世界に出会ってほしい。 『リワインド熊本』は、作者のチャン・ジウォンソンが父親の […]
〈 寝た子〉なんているの? 見えづらい部落差別と私の日常 Posted on 2024年2月4日2024年10月24日 by ira_k 上川多実 著/里山社/四六判/288ページ 日常から差別について伝える、まったく新しい部落ルーツエッセイ 「夕ご飯何にしようとか、幼稚園でこんなことがあったらしいとか、私たちはおしゃべりをしながら子どもが遊び終わるのを待つ。そういう日常の話題と同じように、その日は私は公園で、いつも通り […]
だめ連の資本主義よりたのしく生きる Posted on 2024年1月18日2024年9月19日 by ira_k 神長恒一+ペペ長谷川 著/現代書館/四六判/472ページ 行きすぎた資本主義と競争社会。 格差、貧困、生きづらさ、うつ、孤独……地球温暖化。 このどんづまった世の中で、資本主義よりたのしい社会を 夢見て生きていくアナーキーな実践の書。 働かない、笑う、踊る、闘う、 寝そべる、集う、語り […]
アマゾン始末記 Posted on 2023年12月10日2023年12月10日 by ira_k ハーポ部長/ヒビノクラシ出版/四六判/182頁 響き渡る治癒歌イカロ フラッシュバックするアマゾンでの日々 植物の精霊に乗って 霊媒ネットワークにコネクション ヴィジョンか、幻覚か、はたまた…… 2016年10月から2023年11月まで。実際につけていた南米アマゾン日記と、帰国後の日記 […]
PTUHKI 24E30M Posted on 2023年12月9日2023年12月10日 by ira_k 聶 澤文 写真/25.8cm × 36.5cm/42ページ(中文/日本語/English) 中国江西省出身の写真家・聶 澤文(ネ・タクブン)による写真集。2019年8月と11月に香港を訪れた聶は、街頭で繰り広げられていた民主化闘争をスローシャッターで記録した。タイトルは、警察官がつける […]