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崔真碩 著 行友太郎 解説/夜光社/四六変型判/122ページ
「世界の目標は崩壊することだ。だからこそ、崩壊しない。」
近代の終焉後の人のあり方を模索するアナキスト・崔真碩の第一詩集<サラム ひと>に、1937 年東京で客死した李箱の胸中に迫る「近代を脱する――李箱『倦怠』論」、武田泰淳にインスパイアされた「日本の滅亡について」、自らがヘイトスピーチの渦中に投げ込まれた顛末を綴る「私はあなたにこの言葉を伝えたい」、ヒロシマとフクシマに通底する〈核〉に向き合う「影の被爆者――ヒロシマ、フクシマ、イ カタ」の4篇の散文を付す。解説・行友太郎。
目次
はじめに
〈 詩集 サラム ひと 〉
クオキイラミの言葉
サラム ひと
ウシロカラササレルを越えて
目を瞑ろう
国民サルプリ
アナキスト ひと
サラム ひと・人類・アジア
サ・サム ひと
〈 散文 〉
近代を脱する――李箱『倦怠』論
日本の滅亡について
私はあなたにこの言葉を伝えたい
影の被曝者――ヒロシマ、フクシマ、イカタ
初出一覧
解説 崔真碩同志の思想 行友太郎