先のアメリカ大統領選挙でトランプ氏の再選が決まってから「Your body,My choice.(おまえの身体は俺が決める)」という言葉がオンライン上に出回るようになりました。
日本ではとある国政政党の党首が「(子どもを産まない女性は)30歳を超えたら子宮を摘出」と発言しました。また、性暴力をしたとされるタレントの復帰を待ち望む声が聞こえてきたり、仕事上での上下関係を利用して性暴力を行った元芸能人を擁護するようなコメントや、二次加害の言葉がネットニュースやSNSに溢れかえっています。
アメリカに話を戻せば、トランプ氏は「生物学的な男女」のみを性別として認めるというめちゃくちゃな大統領令に署名しました。
「子宮摘出」発言をした政党党首は「小説家のSFと考えてください」などと冗談めかした前置きをしていたけれど、わたしたちのリアルな日常がSF小説よりもグロテスクな世界に変わりつつあることに不安と恐怖をおぼえます。
身体の自己決定権を制限したり、個人の自由や尊厳、多様な性のあり方を脅かそうとする世の中の流れには断固としてNOです。
誰からも支配や抑圧をされず、ひとりひとりが自分らしく生きていくため、
「My Body, My Choice.」をこのzineのテーマとしました。
自分の身体は自分が決める、当たり前のことを本当の当たり前にしていきましょう。
(「はじめに」より一部を抜粋)