Reclaim The Street ベルリンの街中に見るパレスチナ連帯メッセージ

4822

Reclaim The Street ベルリンの街中に見るパレスチナ連帯メッセージ  (4822)

販売価格(税込)
¥1,000
在庫状態 : 在庫有り

Anarchists4Palestine/A5/48ページ(日本語 / English)

 

2025年4月にIRAで開催された写真展「Reclaim The Street──ベルリンの街中に見るパレスチナ連帯メッセージ」に合わせて制作されたzineです。

10.7以降”GENOZID NEIN DANKE (ジェノサイドお断り)”といてあるペーストアップが街の至る所に見られたが、そのほとんどのものが破られたりスプレーやステッカーによって潰された。ガザで起きている大量虐殺はジェノサイドではない、ナチスがユダヤ人に対して行ったホロコーストこそがジェノサイドだと、自国が行った大量虐殺に誇りがあるかのような理論展開をたびたび耳にするこの国の強迫観念的ともいえる姿勢のようなものが、ここまで露骨に表現される結果となったストリート表現は他にはないのではないか。このペーストアップはどの”ジェノサイド”を非難しているかを明らかにしていない。純粋に過去のジェノサイドに反省し、二度と同じ過ちを繰り返さないために国を挙げて取り組んでいるのであれば、このメッセージが街中で片っ端から潰される理由が説明されない。ましてや、20世紀初頭のナミビア植民地期に行ったヘレロ族とナマ族の大量虐殺に至っては、百年以上もの間ジェノサイドとして認めなかった国である。

このようにして、日々現れては消えていくベルリンの街中のパレスチナ連帯のメッセージは、ドイツ特有のパレスチナ連帯運動の難しさや、それでも抵抗し続ける姿勢を可視化しているように感じられる。その尊さのようなものを愛おしく思ったり、記録してシェアしたりするために、ついつい写真に収めてしまうべルリンのアナキスト及び反ファシスト界隈の仲間の写真を集めて、今回の展示は成立している。写真を通して、10.7以降のベルリンのパレスチナ連帯運動の熱気のようなものや、運動に携わる者の喜びや葛藤を、少しでも感じ取ってくれたら嬉しい(本文より)

 

目次

街中に見るパレスチナ連帯のメッセージ
Messages of Palestine Solidarity seen on the streets
By “Reclaim The Street”展示企画有志 (“Reclaim The Street” exhibition organizing group)

パレスチナ連帯─ベルリンの例に見る抑圧、「国是」、そして抵抗
Palestine solidarity – Repression, Staatsräson (“reason of state”), and resistance as seen in the example of Berlin
By ローザ・カゴル (Rosa Cagol)

シオニズムを廃絶することはドイツを廃絶することである─さあ行こう
Abolishing zionism means abolishing Germany. Yallah let’s go.
By 村崎燎 (Murasaki Ryo)

ドイツは死すべきだ─それによって私たちは生き得る
Germany must die – so that we can live
By Azozomox

アンチドイツ、ドイツ社会、暴走する閉じた倫理
Anti-Germans and German society: weaponization of selective ethics
By Kaiso

抵抗の印
these marks of resistance
By 増田あのん (Anon Masuda)

 

数量