anyanbaman vol.1—清田政信の詩と思想へ

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anyanbaman vol.1—清田政信の詩と思想へ  (3465)

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清田政信研究会/A5版変形/168ページ

 

1960年代、米軍統治下の沖縄にて異彩を放った詩人、清田政信。
シュルレアリズムとマルキシズムのはざまで、清田は「オブジェへの転身」を説き、本土「復帰」運動とそれに対峙する「反復帰」論の双方を批判的に乗り越えるために、国家から「脱出」する人たちの「コミューン」論を結実させた。1961年の詩編「ザリ蟹とよばれる男の詩編」は戦後日本語長編詩の成果の一つであり、近年は清田と黒田喜夫との交流についても注目を集めている。
1950年代の土地闘争の「敗北」から1972年の日本「復帰」までの沖縄で清田の詩作と思想はどのようなイメージの電力を発生させ、どのような思考の水脈を残したのか。またポストコロニアルとジェンダーの視点を持つ現在から、清田の著作にいかに応答しうるのか。
世代を横断する論者たちの論文7本に座談会と清田をめぐる年譜を加えた本書は、清田政信の詩と思想の全貌に接近するための第一歩となるであろう。

 

目次

【座談会】 清田政信をいま読み直すために
松田 潤 朝を待つ動物たちのテロル-清田政信の詩的言語における時間性について
新城 兵一 詩集『光と風の対話』論-新たなる方法的模索の転換点
仲本 螢 『造形の彼方』の映画編と後期三部作
佐喜真 彩 清田政信における「であい」の思想
井上 間従文 「であい」のマテリアリズム-清田政信におけるオブジェの落差
松原 敏夫 詩集『南瞑』に顕れる生の内的風景
阿部 小涼 裂けた言語、不在の音楽-清田政信におけるシュールレアル
【年表】 清田政信~関連初出誌年表(簡易版)

 

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