暗い時代の人々

3197

暗い時代の人々  (3197)

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森まゆみ著/亜紀書房/四六判 並製/296頁

 

大正末から戦争に向かうあの「暗い時代」を、翔けるように生きた9つの生の軌跡を、評伝の名手が描き出す!

〈満州事変勃発から太平洋戦争終結にいたるまでの、あの「暗い時代」。その時、人々は何を考えていたのか、どこが引き返せない岐路だったのだろうか。この本の中でわたしが書いたのは、最も精神の抑圧された、1930年から45年の「暗い時代」に、「精神の自由」を掲げて戦った人々のことである〉(本書まえがきより)

 

【目次】

第1章 斎藤隆夫 リベラルな保守主義者
第2章 山川菊栄 戦時中、鶉の卵を売って節は売らず
第3章 山本宣治 人生は短く、科学は長い
第4章 竹久夢二 アメリカで恐慌を、ベルリンでナチスの台頭を見た
第5章 九津見房子 戸惑いながら懸命に生きたミス・ソシアリスト
第6章 斎藤雷太郎と立野正一 「土曜日」の人々と京都の喫茶店フランソア
第7章 古在由重 ファシズムの嵐の中を航海した「唯物論研究」
第8章 西村伊作 終生のわがまま者にしてリベルタン

 

森 まゆみ
1954年、東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。作家。出版社勤務ののち、1984年に友人らと東京で地域雑誌「谷中・根津・千駄木」を創刊。2009年の終刊まで編集人を務める。主な著書に『鷗外の坂』『昭和文芸史』(中公文庫)、『「青鞜」の冒険』(集英社文庫)、『千駄木の漱石』(ちくま文庫)、『帝都の事件を歩く』(中島岳志との共著、亜紀書房)などがある。

 

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