photographers’ gallery press no. 12―爆心地の写真 1945-1952

2903

photographers’ gallery press no. 12―爆心地の写真 1945-1952  (2903)

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photographers’ gallery/B5判並製/188頁

 

特集「爆心地の写真 1945-1952」

写真が発明されてから170年以上が過ぎようとしています。平和な家庭生活から戦場や災厄にいたるまで、写真は文字以上に、時代のあらゆる出来事を記録 してきたと言っても過言ではありません。しかし、その意義は思いのほか見落とされているのではないでしょうか。原爆投下直後の広島を撮影した写真資料もそ の例外ではありません。
本誌では、1945年から1952年のプレス・コード解除(サンフランシスコ講和条約締結)までを中心に、広島で撮影された写真をあらためて見直し、詳 細に検証していきます。原爆投下当日のキノコ雲下の惨状を唯一撮影した松重美人の5枚の写真、復興初期に制作された写真集『LIVING HIROSHIMA』、吉田初三郎の原爆鳥瞰図を収めた英文グラフ誌『HIROSHIMA』。占領下での廃棄や接収あるいは決死の秘匿を経て、現在にまで 残された写真資料を、わたしたちはどのように受け止めることができるのか。広島での調査取材をもとにした座談会や書き下ろし論考により、写真そのものから 問い直す試みでもあります。

 

目次:

特集 爆心地の写真 1945─1952

[写真]松重美人の5枚の写真/1945年8月6日

[座談会]松重美人の5枚の写真をめぐって
倉石信乃、小原真史、白山眞理、橋本一径、北島敬三、笹岡啓子

不鮮明について──松重美人の写真、最初の1枚
倉石信乃

原爆記録写真──埋もれた史実を検証する
西本雅実

広島原爆写真を追って──西本雅実インタヴュー
聞き手・構成:笹岡啓子

[座談会]『LIVING HIROSHIMA』をめぐって
倉石信乃、小原真史、白山眞理、北島敬三、笹岡啓子

紙の上の観光──『LIVING HIROSHIMA』と広島の国際観光地化
加治屋健司

[座談会]公園都市・広島
権鉉基、高雄きくえ、東琢磨、松田正隆、笹岡啓子

顔と出会うこと
東琢磨

広いシマの色──吉田初三郎の『HIROSHIMA』をめぐって
椹木野衣

[カラー収録]『HIROSHIMA』(広島図書、1949年)

[邦訳『HIROSHIMA』]ヒロシマ
高橋しげみ訳

火災写真論 1886-1897
橋本一径

pg chronicle
本誌関連地図(広島市)
参考文献一覧

表紙・扉写真:北島敬三

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