資本の専制、奴隷の叛逆—「南欧」先鋭思想家8人に訊くヨーロッパ情勢徹底分析

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資本の専制、奴隷の叛逆—「南欧」先鋭思想家8人に訊くヨーロッパ情勢徹底分析  (3058)

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廣瀬純 編/航思社/四六判/384頁

 

安倍自公政権下のここ日本で誰もが知ることになったのは、今日の資本にとって民衆は「搾取し続けるために生かしておくべき“労働者”」であることをやめ「死ぬまで収奪し尽くすべき“奴隷”」になったという事実だ。
本書の各論者が、ギリシャとスペインを軸に現代ヨーロッパの「物質的構成」について展開する分析で「金融独裁」「植民地主義」「内戦」「カタストロフ」といった言葉で語るのもまた、資本による民衆のこの奴隷化にほかならない。
メトロポルの奴隷たちはいかに叛逆するのか。
いかにして彼らは攻勢に転じ「制度」を奪還するのか。
21世紀のコミュニズムは“自己組織化するアンダークラス”とともに到来するだろう。

 

目次

Ⅰ ヨーロッパ

「危機」の政治化 サンドロ・メッザードラ
論考 ブリュッセルの「一方的命令」とシリザのジレンマ
エチエンヌ・バリバール/サンドロ・メッザードラ/フリーダー・オットー・ヴォルフ

資本の戦争的本性とその回帰 マウリツィオ・ラッザラート

集団的知力の自己組織化のために フランコ・ベラルディ(ビフォ)
論考 「ヨーロッパ」を名実ともに消し去ろう フランコ・ベラルディ(ビフォ)

Ⅱ スペイン/ギリシャ

「大衆」は突破口を探し求めている——ギリシャとスペイン フアン=ドミンゴ・サンチェス=エストップ

新たな闘争サイクル——スペイン① ラウル・サンチェス=セディージョ
論考 野生的で構成的な民主主義のために アントニオ・ネグリ/ラウル・サンチェス=セディージョ

「匿名の政治」の出現とその運命——スペイン② アマドール・フェルナンデス=サバテル
論考 文面的政治と文学的政治——政治的フィクションと15Mについて
アマドール・フェルナンデス=サバテル

「バルサロナ・アン・クムー」とは何か——スペイン③ パンチョ・ラマス
論考 侵入の世代 パンチョ・ラマス

侮辱された人々による「ファック・オフ!」——ギリシャ スタヴロス・スタヴリデス
論考 シンタグマの後で スタヴロス・スタヴリデス

解説 現代南欧政治思想への招待 廣瀬 純

 

廣瀬 純(ひろせ・じゅん)
龍谷大学経営学部教授(映画論、現代思想)。
1971年生まれ。著書に『暴力階級とは何か』(航思社)、『アントニオ・ネグリ』(青土社)、『絶望論』『闘争のアサンブレア』(ともに月曜社)、『蜂起ともに愛がはじまる』『美味しい料理の哲学』(ともに河出書房新社)、『闘争の最小回路』(人文書院)、『シネキャピタル』(洛北出版)、訳書にアントニオ・ネグリ『未来派左翼』(NHK出版)、『芸術とマルチチュード』(共訳、月曜社)、フランコ・ベラルディ(ビフォ)『NO FUTURE』(共訳、洛北出版)ほか。

サンドロ・メッザードラ(Sandro Mezzadra)
1963年生まれ。ボローニャ大学政治・社会科学研究科教員(現代政治理論、社会理論)。ヨーロッパの移民研究の第一人者として、ポスト・オペライズモを牽引する。翻訳された著書に『逃走の権利』(人文書院)、『金融危機をめぐる10のテーゼ』(共編、以文社)など。

マウリツィオ・ラッザラート(Maurizio Lazzarato)
1955年、イタリア生まれ。社会学者、哲学者。現在パリで、非物質的労働、労働者の分裂、社会運動などについての研究を行うとともに、反貧困・反格差社会を求める市民・労働者の活動を理論的に主導する。邦訳された著書に『記号と機械』(共和国)、『〈借金人間〉製造工場』(作品社)、『出来事のポリティクス』(洛北出版)など。

フランコ・ベラルディ(ビフォ)(Franco ‘Bifo’ Berardi)
1949年、イタリア生まれ。『ア/トラヴェルソ』誌創刊、自由ラジオ「ラディオ・アリーチェ」開局など、70年代のイタリア・アウトノミア運動の中心で活動。77年の政治的弾圧など紆余曲折を経て、メディア・アクティヴィストとして活動の領域を広げている。邦訳された著書に『NO FUTURE』(洛北出版)、『プレカリアートの詩』(河出書房新社)など。

 

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